住宅の隠れた瑕疵担保責任とは
ウチコミ!タイムズ編集部
2015/03/06
前回お話していました「瑕疵担保責任」は友人等から「難しすぎる~」 などの指摘を受けており、私も気になっていました。なので 再開一回目は、「瑕疵担保責任」の補足から始めます。そもそも、「瑕疵担保責任」とはなにか....。
まずは言葉の意味から説明しますと、
- 瑕疵・・・・・・・簡単に説明すると、目に見えない欠陥、不具合や隠れた(隠された)欠陥や不具合
- 担保・・・・・・ 将来生じるかもしれない不利益に対して、それを補うことを保証すること、または保証するもの
言葉の意味はご理解いただけたと思います。では、なぜ 「瑕疵担保責任」 等という物が存在するのか? 必要なのか?
不動産の取引を想像してください。あなたが、不動産を購入する買主とします。売主は、不動産業者ではなく個人の方とします。取引自体は、不動産業者が仲介しますので大きな問題はありません。しかし、売主 は、知識も経知験もない 完全な素人 です。さらに 売主 は、あなたとは 縁もゆかりもない 方です。
売主の立場からすれば、都合の悪い事・知らせたくない事・知られると自分が損する事、このあたりの話は、程度の差こそあれ 隠せれば隠したいでしょう。こんな 取引 で安心できますでしょうか。もちろん、仲介をする不動産業者がいますが、規制や規則・罰則なしで防げるでしょうか?この様な不都合を是正する為にあるのが 「瑕疵担保責任」 です。
ただし、なんでもかんでも保証の対象になるわけではありません。買主も一般の方ですが、売主も一般の方です。利益追求の為の商行為ではありません。一定の限定された範囲の保証に限られています。(詳しい内容は、過去の記事を参照下さい)
「瑕疵担保責任」 は、売主の善意・悪意を問わず 買主さんの不利益をある程度 担保する事ができ、発生率を下げる事ができる システムです。ただ、良く理解して使わなければ 宝の持ち腐れ にもなってしまいます。
この記事でお役にたてればと思います。
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この記事を書いた人
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