賃貸住宅の初期費用でクレジットカード支払いができる時代です
ウチコミ!タイムズ編集部
2014/11/16
11月3日の全国賃貸住宅新聞にクレジットカードの支払いの話がニュースに掲載されていました。掲載されていた記事では「大東建託」の取り扱う、つまり大東建託自体が借り上げている81万戸の住宅を対象に「月々の家賃の支払い」を11月1日からスタートさせる話です。
大東建託では、昨年の10月から「賃貸契約時の契約金(初期費用)のクレジットカード利用」の導入開始を皮切りに、本年7月には「賃貸契約の解約時の原状回復費」が発生した場合のクレジットカード利用を拡大していました。利用法についても、スマートフォン等のメールで対応が出来る仕組みを利用してします。
その他、住友レジデンシャルや三井住友フィナンシャルグループ等も、自社が管理する物件についてのクレジットカード利用・対応を広げている様です。但し、いずれも自社が管理する物件に限られています。
これは、何が影響しているかといいますと・・・。クレジットカードを利用する為には、必ずカード代行会社に「カード取扱手数料」を支払わなければいけません。
そして、この「カード取扱手数料」というお金を「カード利用者に負担させる事」は出来ません。何故出来ないかと言えば、カードを利用する人が「カードを使うと手数料が増える」という取引と「カードを使わないと手数料がかからない」という「カード利用が損になる様な扱い」が厳しく制限されているために、現在のカード利用環境では「カード利用者ではない側が手数料を負担」する事がルールになっています。
しかし、賃貸住宅を取扱う不動産業界では、大家さんが持主の賃貸住宅を「不動産会社が仲介しているだけ」という構造で、不動産会社が「賃貸住宅の契約金や原状回復費、月々の家賃」を受取るわけではないのです。つまり、カード手数料の負担をする事ができません。
「じゃ〜、大家さんがカードの代行者になればいいじゃないか。」となると思いますが・・・。現在の「カード代行業者」は、一個人である大家さんを代行者に認める「システム」がないそうです。そんな事がある為、大手不動産会社が所有する賃貸物件以外の賃貸物件に広がっていません。結構、奥が深い部分があります。
それと「クレジットカード利用」が広がっていくと、カード手数料は最終的に「大家さんが負担」するようになります。結局、大家さんの負担が増える事でしか解決できない問題があります。どのくらい増えるかと言えば「カードで利用した金額の、大体3%ぐらい」でしょうか。(多少前後します)現在では、まだまだ「大手賃貸不動産会社」は導入していません。
しかし、カードで賃貸住宅が借りられるようになるのであれば、間違いなく利用者は増えるのではないでしょうか?新規の賃貸契約でかかる契約金が「リボ払い」に出来たりすると、負担は間違いなく減りますね。
いろんな問題はあるのでしょうが、カード全盛の時代でもあります。新たな可能性、新しい需要の切り口、と考えれば大家さんも早めに取り組んでみてはいかがでしょうか?今後も、不動産業の動静をお伝えしたいと思います。
不動産経営に関してはもはや不動産会社さんにおまかせということでは成り立たなくなりつつあります。
大家さんも自分で動いて集客をしてくることが大事です。しかし、これまでのシステムでは自分でできることは限られていました。そんな中出来上がったのが大家さんが自分で物件を紹介できるサイト、ウチコミ!です。
所有されている物件の募集をかけることが可能です。大家さんであれば是非一度見てください。
この記事を書いた人
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