家賃滞納で立ち退きが完了するまで
ウチコミ!タイムズ編集部
2014/10/13
ここまで見ている方は、ちょっとウンザリしているかもしれません。もう少しですからお付き合いください。賃貸経営をしている方、考えている方には、他人ごとではありませんし、必ず役に立つと思います。
1.家賃滞納された家賃が回収できていない方の「滞納家賃の請求訴訟」です。
連帯保証人さんに、滞納家賃を払ってもらう「訴訟」です。(連帯保証人だけでは無く、本人も含んでいます)連帯保証人に滞納家賃を請求する「訴訟」の場合、家賃不払いが発生している事を全く知らせていないなどの事があると、請求できない場合もあるので、早い段階から連絡などは必要です。
連帯保証人を設定していない場合や、保証会社に委託している場合は、やはり専門家に早くから相談しましょう。「滞納家賃の請求訴訟」で滞納家賃が解決出来れば、残りは実際の立ち退き、「賃貸住宅」の明渡です。「明渡訴訟で勝ったじゃないか! どうゆう事?」・・・いわゆる居座りです。家賃滞納をして、ここまで来ているのですから「出て行く先が無い」なんて事も、ままあります。
2.そんな時に「明渡しの強制執行」となります。
これは「訴訟」ではなく立ち退きの「申し立て」という手続きになります。申し立てに不備が無ければ、強制執行の為の手続きに入ります。ここまでの訴訟を潜り抜けて来ていれば、不備も発生しないでしょう。ただ、手続きは意外と大変です。
部屋に残っている荷物をどかすわけですが、運ぶ車両・保管場所・鍵の開錠、場合によっては「相手」が断固として応じない事も想定される場合は、警察の立会いも…。その他、当事者が高齢で身寄りがない等の場合は、市役所に援助を頼んだりと、意外と大変です。
費用の負担についても、大家さんが負担する場合も想定する必要があります。これらすべての準備が整って初めて家賃滞納の立ち退き強制執行が実行されます。やっと全てが終わりました。如何でしょうか。物凄い時間・労力・出費・精神的な疲労…。
かといって、完全に防ぐ手だてなどありません。あとは、内容を理解して「如何に早く着手するか。いかに早く解決するか。」が大切な事が理解いただけたのではないでしょうか?大家さんの出費が少ない時点で「家賃はもういいから、今月いっぱいで退去してもらう…。」とか、色んな手が打てたりするのではないでしょうか?
この行程を見て頂くと、滞納が大きくなればなるほど、解決にかかる費用や時間・労力が大きくなり、下手をすると回収など、ほとんどできない場合も想定されます。その為、早めの解決策として「司法書士」さんを活用するお話しも提起致しました。皆さんも、いろいろ考えて実行して見て頂けたらと思います。
不動産経営に関してはもはや不動産会社さんにおまかせということでは成り立たなくなりつつあります。
大家さんも自分で動いて集客をしてくることが大事です。しかし、これまでのシステムでは自分でできることは限られていました。そんな中出来上がったのが大家さんが自分で物件を紹介できるサイト、ウチコミ!です。
所有されている物件の募集をかけることが可能です。大家さんであれば是非一度見てください。
この記事を書いた人
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