家賃滞納どう解決するか?「自力救済」とは何か?
ウチコミ!タイムズ編集部
2014/10/10
賃貸住宅の家賃を滞納し続け、催促などにもなしのつぶて…。大家さん方は、良く聞くはなしではないでしょうか。実際に体験した方もいるかとは思いますが、一番良い方法は、借主本人と連絡を取って、話をして合意の上で解決を図る事です。
まず、「自力救済」と言うのはなにか?
法的な手段、手続きに依ることなく、自分の力で問題を解決しようとする方法で
- 借主の留守中に、鍵を交換して部屋に入れなくする事。
- 借主の留守中に、合鍵で部屋を開けて、荷物・家具などを出してしまう。
- 威力(力づくなど)で、脅して追い出しをかける事。
と言う様な、相手の意志や権利等を完全に無視した強引なやり方です。
確かに、借主が何カ月も家賃を滞納し、連絡も取れたり取れなかったり…。約束をしても、期日が来ても約束が守られない。などなど
「文句を言う権利なんてないだろう」と思う大家さんの気持ちもわからないではありませんが、現在の日本の法律では、一切許されない行為です。
では、自力救済を行うとどんな問題があるのか?
- 鍵を交換してしまう、荷物を勝手に搬出。・・・・不法行為です。(住居侵入罪も・・・)
- 部屋に合鍵で侵入する。・・・・住居侵入罪です。(刑事事件になります。)
- 脅しをかける・・・・恐喝・威力○○妨害(犯罪行為でしかありません。)
大家さんにとっては、納得がいかないかもしれませんが、犯罪者になってしまいます。実際に、裁判の判例が沢山出ていますが、この「自力救済」に係る裁判では貸主側が、勝訴したケースはほぼありません。
殆どが、敗訴(損害賠償を命じられる。)という実情をご理解ください。必ず、法的な手続き・方法で行わないといけません。過去には、鍵交換をした大家さん、訴訟で65万円もの損害賠償を命じられた事案も…。
相手を責めるばかりではなく、解決する為に話合いをするのが得策です。次回は、解決の方策をお話しして行きます。
不動産経営に関してはもはや不動産会社さんにおまかせということでは成り立たなくなりつつあります。
大家さんも自分で動いて集客をしてくることが大事です。しかし、これまでのシステムでは自分でできることは限られていました。そんな中出来上がったのが大家さんが自分で物件を紹介できるサイト、ウチコミ!です。
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この記事を書いた人
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