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投資口

投資口は株式のようなもの
「投資口」と言うと、投資にあまり詳しくない人は「一口乗る」という言葉から連想して「投資の仲間に入ることかな?」「自分が持っている投資の持ち分のことかな?」などと思うかも知れませんが、当たらずとも遠からず。投資口とは、不動産投資信託(REIT)において、投資法人が発行する一般の「株式」に相当するものです。
株式とは資金を他の企業や個人から集めるために発行される証券のことですから、企業や個人は資金を提供する代わりに株式を何株か持つことになります。それと同じく、不動産投資信託に投資した人は投資口を持つことになるわけです。
投資口を別の角度から解説すると、「投資家が投資法人に出資する単位のこと」だと言えます。出資して購入した1口の値段は運用を開始すると変動していくことになります。なお、投資法人とは投資家からの出資を集めて設立される法人のこと。投資主は投資法人から分配金を受け取ることができます。
詳しい情報を得るには
投資口を購入する際に重要な情報収集についても触れておきます。
新規に発行される不動産投資証券を購入する場合は、交付目論見書が交付されます(販売業者には交付が義務付けられています)。目論見書にはその商品の仕組みや投資リスクなどについて具体的な説明が載っています(財務局ではほぼ同じ内容の有価証券届出書も閲覧可能、上場していれば証券取引所でも閲覧可能)。また、投資家の請求によって交付される請求目論見書(交付目論見書の追加的な詳細情報)もあります。
すでに発行されている不動産投資証券を購入する場合は、新聞や投資専門誌だけでなく、有価証券報告書、決算書類・資産運用報告、市況情報、先に述べた交付目論見書・有価証券報告書などから情報を得ることができます。現在では多くの情報がインターネット上でも公開されています。
投資口を購入する
投資口の購入方法は基本的に株式と同じ。上場されている不動産投資証券であれば、証券会社の窓口やインターネットによるオンライン取引で購入できます。ただし、新規上場時や追加発行などの場合(募集や売出)には、特定の証券会社(不動産投資法人が取り扱いの契約を交わした会社)でのみ購入可能なので、注意が必要です。
また、不動産投資証券を購入する場合は、証券会社で口座が開設されている必要があります。新たに口座を開設する際は印鑑や運転免許証などが必要ですが、最近ではオンラインで開設手続きができる証券会社もあります。口座番号やパスワードは審査の後、郵送で送られてきます。取引開始は口座番号等を受け取ってからになります。