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実質賃料

実質賃料とは、借主が貸主に支払うすべての費用のことをいいます。家賃のほかに、敷金や礼金、共益費、管理費、仲介手数料、更新料なども実質賃料に含まれます。

支払質料
敷金や礼金など契約時に支払うものではなく、家賃や共益費など定期的に支払うものを支払賃料といいます。
敷金
敷金は、賃貸住宅を賃貸借契約するときに借主が貸主に支払うお金で、退去時に修理が必要な箇所があった場合の修理費用、家賃を滞納した場合などの保証金として事前に預けます。そのため、退去する際に修理などの必要がなければ、借主は敷金を返還してもらうことができます。敷金の額は物件によってさまざまですが、家賃の1カ月分、あるいは2カ月分としていることが多くあります。なかには、敷金ゼロという物件もあります。
礼金
礼金は、賃貸住宅を賃貸借契約するときに借主が貸主に支払うお金で、その名の通り、貸主に対するお礼の気持ちを表した金額です。そのため、支払った礼金が退去時に戻ってくることはありません。礼金の額は物件によってさまざまですが、家賃の1カ月分、あるいは2カ月分としていることが多くあります。なかには、礼金ゼロという物件もあります。ちなみに、礼金制度が始まったのは、関東大震災後、あるいは戦後といわれています。当時、住むところを失った人が、住む場所を提供してくれた人にお礼の気持ちをお金で表現したことが始まりといわれ、主に関東での慣習のようです。
仲介手数料
物件を購入、または賃貸借契約をするときに、購入者あるいは賃貸契約者とオーナーとの間に入った不動産仲介業者に支払う手数料のことです。賃貸借の場合も売買の場合も、仲介手数料の上限は法律で決められています。
共益費・管理費
共益費とは、賃貸物件の集合住宅などのエントランスやロビー、廊下、階段、エレベーターなど、住民の共用部分を維持・管理するための費用です。管理費とは、物件を管理するための費用ですが、共益費とほぼ同じ意味で使われています。共益費、あるいは管理費は、家賃の5〜10%くらいが相場となっています。共益費も管理費も設定されていない場合は、家賃に含まれていると考えられます。
更新料
賃貸借契約をする場合、物件の契約期間があらかじめ決められています。更新料とは、その契約が満了する際、そのままその物件に住み続ける場合に支払う費用です。更新料は、契約時にその金額を決められており、関東では2年ごとに家賃の1カ月分としているところが多くありますが、地域によってその金額はさまざまです。更新料は、法律で定められたものではなく、更新料の必要がない物件も増えています。