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地面師

「地面師(じめんし)」とは
地面師とは日本において不動産詐欺を行う詐欺師のことを指します。
彼らは他人の土地や建物を不正に売買したり、担保に入れたりすることを目的としています。
地面師は、巧妙な手口で被害者を騙し、多額の金銭を不正に得ることで知られています。
地面師の主な手口
偽造書類の作成: 地面師は、土地の所有者になりすますために、偽造の登記簿や住民票などを作成します。これにより、実際の所有者になりすまし、不動産を売却することができます。

第三者への信頼の獲得: 地面師は、偽造された身分証明書や書類を使って、銀行や不動産会社、司法書士などの第三者の信頼を得ます。これにより、取引が正当なものと見せかけることができます。

ターゲットの選定: 地面師は、相続問題や所有者が長期間不在にしている物件など、管理が行き届いていない不動産をターゲットにします。これにより、実際の所有者が詐欺に気付くまでに時間がかかることが多いです。

迅速な売却と消滅: 地面師は、詐欺行為が発覚する前に不動産を売却し、得たお金とともに姿を消します。
地面師事件の例
2018年に東京で発覚した地面師事件は、その規模と手口の巧妙さで大きな注目を集めました。
この事件では、複数の地面師が協力し、都内の高級ホテルを詐取するために偽造書類を使用し、約55億円もの不正な取引が行われました。
地面師への対策
日本では、地面師による詐欺を防ぐための法整備が進められています。
特に、身分証明書の確認や不動産取引に関する厳格な手続きの導入が求められています。
また、登記情報のオンライン化や、所有者が物件の取引について警告を受ける仕組みも整備されています。
地面師の手口は巧妙であり、被害に遭うと取り返しがつかない場合も多いため、取引には十分な注意が必要です。