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無垢材

高価だがメリットが多い
私達が普段見かける木製の本棚や机などは、合板や集成材などで作られている場合が多いと思います。一方、丸太から切り出したそのままの木材は無垢材と呼ばれます。
無垢材は高価ですが、本物の木質感が得られる素材。最近ではリフォームの際に無垢材フローリングにする人も増えていると言います。また、無垢材をふんだんに使った家もこだわりの住宅として人気があります。神社仏閣などは無垢材で作られており、例えば法隆寺は1400年を超える歴史を誇ります(もちろん補修は施されていますが)。
無垢材は経年によって色や艶が変化し、アンティークのような風格が出てきます。また、空気中の水分を吸収・放出する調湿効果がある他、熱伝導率も低いため急激な温度変化から室内を守ってくれます。無垢材の家は木の呼吸により結露しにくく、断熱性に優れているため足の冷えも防いでくれると言います。また、化学接着剤を使わないので身体に優しい建材でもあります。
無垢材は使われている樹木の種類によって色、木目、肌触りなどにそれぞれ特徴があります。フローリングに使われる代表的な無垢材の種類は以下の通りです。

  • オーク(ナラ)
  • パイン(マツ)
  • チーク
  • メープル(カエデ)
  • バーチ(カバ)
  • タモ
  • ウォールナット(クルミ)
無垢材のデメリット
もちろん、無垢材にもデメリットはあります。まず、先述したように価格が高いこと。合板などは端材を利用して作ることができますが、無垢材は原木から切り出したものをそのまま使うため、量が限られているからです。
次に「変形する」ということ。湿度の高い時に膨張し、乾燥する季節には収縮することがあるので、床鳴りが発生したり隙間ができたりする場合があります。また、無垢材のフローリングでは馴染むまで1年くらいデコボコが気になることがあります。
さらに、無垢材は汚れや傷が付きやすいという弱点があります。無垢材は塗装しないので、美しく保つためにはメンテナンス法や補修法に留意する必要があります(ただし細かい傷などは「味になる」「家族の思い出になる」と許容する人が多いようです)。
無垢材に詳しい大工に頼む
無垢材を使えば誰が作っても簡単に快適な木造住宅ができるわけではなく、木のことをよく知った大工さんの知恵と知識と腕が必要になります。木はねじれたり反ったりするので、そこまで予測できる経験も必要になります。無垢材の家を作るのであれば無垢材の家にこだわりのある工務店などに依頼すると良いでしょう。