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前家賃

前家賃とは、賃貸借契約をした月の翌月の家賃をあらかじめ支払うことです。

日割り家賃
たとえば、3月に賃貸借契約をした場合、1カ月分の家賃は4月から発生します。3月分は1カ月の家賃を31日で割って、入居日から月末までの日数をかけた額を家賃とします。これを日割り家賃といいます。3月に家賃15万円の物件を賃貸借契約し、3月20日から入居する場合の日割り家賃は次のようになります。
150000円÷31日=4838円(1日分の家賃)
4838円×12日(3月20日から月末までの入居日数)=58056円
前家賃は、58056円となります。
また、月の途中で退去する際、退去月の家賃を日割り計算する場合もあれば、退去月も1カ月分の家賃が必要な場合もあります。借主は、契約内容に記載された退去時の家賃についてもあらかじめ確認しておくことが大切です。
フリーレント物件
賃貸借契約をした後、入居から1〜3カ月程度、家賃が無料となる物件をフリーレント物件といいます。貸主にとっては、空室の借り手がつかない、あるいは空室の期間をなるべく短くしたい場合などに、借主にとって初期費用を安く抑えられるフリーレント物件にすることで、早く借り手を見つけられる可能性が高くなります。
一方で、借主にとっても家賃を支払う必要のない期間があることは大きなメリットになります。ただし、あらかじめ決められた一定期間内に借主が賃貸借契約を解約すると、違約金やフリーレント期間中の家賃が発生することなどが決められている場合が多くあります。借主がフリーレント物件を借りる際は、こういった契約内容を事前に把握しておくことが大切です。
賃貸借契約時の初期費用
賃貸借契約をする際、借主には次のようにさまざまな初期費用が必要となります。
前家賃/敷金/礼金/仲介手数料/引っ越し費用 etc
たとえば、家賃10万円の物件を借りる場合なら、これらを合計して50万円以上もの初期費用が必要となる場合もあります。物件を決める際には、敷金や礼金の額、前家賃の要不要などを確認すると、同じ家賃の物件であっても、初期費用の額が大きく異なることがあります。
敷金・礼金
敷金は、借主の退去時に修理が必要な箇所があった場合の修理費用、あるいは家賃を滞納した場合などの保証金として、借主が貸主に事前に預けるお金です。礼金は、賃貸借契約の際、借主が貸主に対してお礼の気持ちとして支払うお金です。
仲介手数料
仲介手数料とは、物件を購入、または賃貸借契約をするときに、購入者あるいは賃貸契約者とオーナとの間に入った不動産仲介業者に支払う手数料のことです。