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REIT

不動産に少額投資も可能な投資信託
REITとは不動産投資信託のことで、「Real Estate Investment Trust」の略です。REITは投資家から集めた資金で不動産に投資し、得られた賃貸料収入や売買益を原資にして投資家に配当をもたらす商品です。
一般に「不動産に投資する」と言えば資金が不安、何から始めたらいいかわからない、物件の管理が面倒そう、知識と経験が必要など、ハードルが高い印象がありますが、REITは証券化された投資信託であり、少額から始めることもできます。他にも、

・間接的に様々な不動産のオーナーになれる
・プロによる運用の成果が期待できる
・比較的安定した収入が期待できる
・J-REIT(後述)は上場しておりネット証券でも売買できるため換金性が高い

などのメリットがあります。REITは複数の不動産に投資しているので、例えば個人では到底買えないようなオフィスビルや商業施設などに投資しているREITを選べば、間接的にオーナーのような視点で市場の動きを追うこともできます。
また、日本で販売されているJ-REITは証券取引所に上場しているため、証券口座を作れば株式と同じように売買することができます。J-REITで投資する方法には次の3つがあります。

・個別銘柄に投資する
・J-REIT-ETFに投資する
・J-REITを投資対象に含む投資信託に投資する

証券取引所には約60のJ-REITが上場していますので、好きな銘柄を選んで買うことができます(一口あたり1~70万円程度)。各社のWebサイト等では、投資方針や保有物件情報などを確認することができます。
J-REIT-ETFは東証REIT指数などに価格が連動する商品です。少額から投資できるので、個別銘柄の選択が面倒な人、初心者の人に向いていると言われています。
J-REITを投資対象に含む投資信託も初心者向けと言われる商品です。様々な商品があり、やはり少額から投資することができます。
また、最大600万円(年間120万円×5万円)までの投資額を対象に売却益、分配金、配当金が非課税となるNISAでもJ-REIT及びJ-REITを対象とした投資信託に投資することが可能です。
利益の90%超は分配される
株式会社であれば、法人税を差し引いた税引き後利益から投資家に配当を出しますが、J-REITの場合は「配当可能利益の90%超を分配する」といった条件を満たすと法人税がかからない仕組みになっています。このため利益のほぼすべては配当に回り、国債などと比べても優れた分配金利回りを維持できると言われています。ただし、元本保証ではなく株式や国債などと同じようなリスクがあることも理解しておきましょう。