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LPガス

発熱量が高いガス
LPガスとは「Liquefied Petroleum Gas」の略称です。日本語に訳すと液化石油ガス、一般には「プロパンガス」と呼ばれることもあります。
LPガスの主成分はプロパン・ブタンです。大半は海外から輸入しており、2020年度には67.1%はアメリカ、10.1%はカナダ、8.7%はオーストラリアといった国々からの輸入となっています(従来はサウジアラビアやカタールなど、中東地域に依存していました)。
日本の家庭では、大部分で都市ガスかLPガスが使われています。都市ガスはLPガスとは異なり、メタンを主成分に持つ天然ガスや液化天然ガス(LNG)が使われています。
LGガスと都市ガスでは、使われている原料以外に以下のような違いがあります。

〈LPガス〉
・事業者がLPガスの入ったボンベを配送する
・空気より重い。マイナス42℃まで冷やすと液体になる。体積は250分の1になる
・本来は無色・無臭のガス。しかし、ガス漏れの時にすぐ察知できるように匂いを付けてある
・都市ガスの2倍以上の熱を発生させることができる

〈都市ガス〉
・道路下のガス管を通して供給される
・大手の都市ガスは空気より軽い
・マイナス162℃まで冷やすと液体になる。体積は600分の1になる
・本来は無色・無臭のガス。やはりガス漏れの時にすぐ察知できるように匂いを付けてある

発熱量は都市ガスに比べてLPガスのほうが約2.18倍高くなっています。ただし、ガス機器の火力は決まっており、大手のガスコンロはガス穴がLPガスより大きくなっているため、例えばお湯を沸かすのにかかる時間は大差ないと言われています。
ガスコンロの炎は青色が正常
ちなみにガスコンロの炎は青色が正常です。赤い炎は不完全燃焼を起こしている状態。一瞬だけ赤くなるのは問題ありませんが、常に赤い場合はガスコンロの不具合が考えられますので、注意が必要です。
不具合としては以下の3つが考えられます。この3点をチェックしても炎が赤くなる場合は、業者に点検してもらったほうがよいでしょう。

〈ガスコンロの炎が赤くなる原因〉
①換気不足でガスコンロ周りの酸素が不足している
②バーナーキャップが汚れて酸素が供給されにくくなっている
③加湿器の水道水の成分によって炎が赤くなっている

なお、ガスコンロを点検する場合はまず火を消しましょう。元栓も締めるとより安全です。