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ETF

上場されている投資信託
ETFとは「Exchange Traded Funds」の略で、特定の指標と連動して運用される金融商品のこと。「上場投資信託」とも呼ばれます。指標と連動する方法は2つあります。

①現物拠出型…指標を算定する対象とされている現物(株式など)の集合から持分を受益権の形で証券化するタイプ
②リンク債型…指標と価格が連動する債券に投資して、その受益権を金融商品化するタイプ

ETFは上場されている投資信託であり、株式と同じようにリアルタイムで変動する市場価格にしたがって売買します。指値、成行注文で取得でき、証券会社でしか買えないのも株式と同様です。東京証券取引所で扱っているETFは200銘柄以上。連動する指標には国内株式や債券の他に外国株式、REIT、新興国株式など様々なものがあります。
通常の投資信託は非上場であり、売買は1日1回算出される基準価額に従います。取得できる場所は証券会社、銀行、郵便局など様々で、ファンドによって異なります。
ETFよりは投資信託の方が初心者向けだと言われます。積立投資にも投資信託が向いています。しかし、投信の管理・運営のためにかかる経費である信託報酬は投資信託の方が高めです。このため投資に慣れてくると、株式と共通点が多いETFに挑戦する人が多いかもしれません。ただし、ETFも投資信託も長期運用に向いている点では同じです(ETFは自由に売買できるので短期投資向きだと思われがちですが、分散投資を行うETFを選べば長期運用にも対応できます)。
ETFにはデメリットもあるが…
ETFには海外ETFもあり、複数の商品を組み合わせることで異なる指標に連動したポートフォリオを作ることができます。また、先にも述べたように自分の都合の良いタイミングで売買を行うことができるのもETFの強みです。
ただし、取引単位はETFの方が大きいため、少額投資であれば投資信託の方が向いています。また、税制優遇制度を受けられる「つみたてNISA」制度の対象となっている商品は投資信託がほとんど。さらに、海外ETFを購入する場合は日本円から通貨を一度両替する必要がありますが、「つみたてNISA」であれば日本円で購入できるという利点もあります。
いずれの商品を選ぶにせよ、重要なのは投資家にとっての「投資ニーズ」です。比較的短期間で目標を達成するのか、ゆっくりと長期的視野に立って資産を増やしていくのかをはっきりさせることは、商品選びより重要だと言えるでしょう。