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インテリアコーディネーター

快適な住空間を演出する
インテリアコーディネーターとは、家具や調度品、住宅設備など、住む人にとって快適な住空間を演出するために適切な提案を行う専門家のことです。会社に所属する人もいればフリーランスの人もいますが、その知識、技能を認定する試験として(公社)インテリア産業協会が実施するインテリアコーディネーター資格試験があるので、一つの目安になるでしょう(民間資格)。試験はマークシートによる学科試験。試験検査の範囲は以下のようになっています。

1. インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること
3. インテリアの歴史に関すること
4. インテリアコーディネーションの計画に関すること
5. インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
6. インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
7. 環境と設備に関すること
8. インテリアコーディネーションの表現に関すること
9. インテリア関連の法規、規格、制度に関すること
就職先はハウスメーカーや工務店などが多い
インテリアコーディネーターの仕事はインテリア商品の知識を提供するだけではありません。顧客と相談しつつ空間のデザインや性能なども考えながらプロとして快適性を実現することが求められます。もちろん好き放題提案するのではなく、顧客の予算とのバランスも要求されるでしょう。
インテリアコーディネーターの就職先として最も多いのは、ハウスメーカーや工務店などの住宅建築会社や設計事務所だと言われます。自社で設計する住宅のコーディネートを行うわけですが、中古住宅を販売する会社に入って賃貸・売買物件の面倒を見たり、デパートや家具ショップなど、小売店舗でインテリアの相談に乗るインテリアコーディネーターもいます。
類似する「インテリアデザイナー」との違い
他に似たような仕事に「インテリアデザイナー」があります。インテリアデザイナーは一言で言えばまだ存在していない内装全般の企画や設計に関わる仕事です。顧客の要望に基づき、デザインのコンセプトを提案し、色や雰囲気など、その空間に関わる全ての要素を演出します。また、コンセプト実現のために全く新しい家具などを設計することもあります。このためインテリアデザイナーは「何もないところから空間を作る仕事」と言われることもあります。
一方、インテリアコーディネーターの仕事は「すでに存在する空間に対するデザイン」なので、 空間デザインに関わる段階が異なるのが大きな違いだと言えます。 ただし、既存のものを利用するインテリアデザイナーもいれば、その空間にどうしてもほしいものを自分で作ってしまうインテリアコーディネーターもいるので、境界線が曖昧な部分もあります。