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一戸建て

「一軒家」とはどう違う?
独立した一軒の家屋が1つの住戸になっている住宅のことを一戸建て、戸建てと言います。ただし、法的に定義されている言葉ではないので、「家族が一緒に住んでいる住宅」という解釈もあります。この場合は「1つの建物に1世帯で住んでいる」ことが一般的ですが、二世帯住宅でも一戸建てに変わりはないので、ざっくり「家族」でくくっているわけです。 ちなみに「一軒家」という言葉もありますが、こちらは「近くに人家がなく1軒だけ建っているいる家」という意味。つまり1軒だけ建っているというのがポイントで、住んでいる人が家族なのかどうかはあまり関係ありません。また、一軒家には「長屋や集合住宅でなく独立した家屋。一戸建て」という意味もあります。このため、厳密には意味に違いはありますが、実際には「一戸建て」も「一軒家」も同じ意味で使われていることが多いようです。 ここでは一戸建てのメリット・デメリットを考えてみましょう。
一戸建てのメリット
「一国一城の主」という言葉があります。一つの国、一つの城を所有し治めている人のことですが、転じて「他から援助や干渉を受けず、独立した領分を持つ者」を意味するようになり、現代では一国一城を「家」「会社」と見なし、それぞれの「大黒柱」を意味するようにもなりました。
一戸建てはミニサイズのお城と言うこともでき、周りを気にすることなく生活することができます。シャワーの音や赤ちゃんの泣き声など、様々な騒音も隣に伝わりにくいので、近隣トラブルが起きにくいのです。集合住宅の場合は自分が注意していても近隣住民が騒音を出すことがあるので、大きなメリットと言えるでしょう。
また、一戸建てではある程度の敷地があれば庭を設けることができます。庭は洗濯物干し場や子供の遊び場にできますし、ガーデニングなども楽しめます。
一戸建てのデメリット
一戸建てにはマンションのような管理費や修繕積立金がありません。それはメリットとも言えるのですが、建物や家財にかける保険はすべて自己負担となります。防犯対策も自分で行わねばなりませんし、将来的には家屋のメンテナンス費が大きな負担となる場合があります。また、後にバリアフリー設備が必要になることがありますが、集合住宅であればエレベーターなど、ある程度のものは揃っているでしょう。
近年では「一番良いのは購入(一戸建て・分譲)か、それとも賃貸か?」といった議論も盛んなようですが、人生設計やライフスタイルの変化によって結論は大きく変わってくるようです。