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一時金

一時金とはボーナス、賞与などのこと
賃貸業界では、地域によっては「契約一時金」というものがあります。賃貸契約時に借主が請求される初期費用の一部なのですが、一般的に「一時金」と言えば「毎月支給される給与以外の、一時的に支払われるお金」のことを言います。ボーナス、賞与、期末手当などがこれに当たります。通常は年2回支給され、分類としては賃金・給与の一種。その性格は「経営上の業績などに応じて支給される特別手当」または「毎月の給与を補填するために支給される生活給」だと解されていますが、正社員としてボーナス(この呼称が最も通りが良いと思いますので以後はボーナスと表記します)をもらっている人の多くは前者だと解釈していることでしょう。簡単に言ってしまえば仕事の成果に対するご褒美のようなものですが、クレジットカードやローンなどに「ボーナス払い」という支払い方法があるとおり、通常であれば「もらえる会社では額の大小は別にして必ずもらえるもの」と思われているのではないでしょうか。しかし、実はボーナスは定期的給料とは異なり、法律上必ず支払わなければならないものではありません。
ボーナスは「恩給」的性格が強い
もう少し詳しく解説すると、労働契約や就業規則に明記されているボーナスは賃金=労働の対価に該当します。したがって使用者は支払義務を負うことになります(ただし、就業規則などに「業績により支給しないこともある」と明記されていれば不支給になる場合もあります。一方、毎回定期的に支給される額が決まっているものはボーナスとは見なされず、支払義務が生じることもあります)。
しかし、労働契約などに明記されていない「恩給」的なものであれば、使用者側には支払義務はないことになります。ボーナスは元々「恩給」的な性格が強いので、企業では労働契約等に一筆書き添えている場合が多いかもしれません。
基本的にボーナスの支払回数については使用者が自由に決めることができます。通常は夏と冬の年2回ですが、1回のところもあれば3回のところもあります。ボーナス分を定期的な給料に上乗せして12等分にして支払うところもあるそうです。
契約社員は基本的に「ボーナスなし」だが…
正社員ではなく派遣社員の場合は、基本的にボーナスはもらえません。その代わり、そもそも派遣社員に支払われる給与は企業から派遣会社に支払う予算として組み込まれていることが多く、ボーナスに相当する金額は基本給に上乗せされています。このため基本的にはボーナスが支給されない構造になっています。