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エクステリアプランナー

「家の外構え」を設計する
世の中には「プランナー」という呼称が付く職業(資格)がいくつかあります。有名なところではファイナンシャルプランナー(ライフプランを立てるための「家計のホームドクター」、資産運用のアドバイスなどを行う)、ウエディングプランナー(結婚式を総合的にプランニング、管理業務も行う)、ライフプランナー(いわゆる保険外交員のことだが、正式にはザ・プルデンシャル・インシュアランス・カンパニー・オブ・アメリカ及びソニー・プルデンシャル生命の登録商標)、ヘルスケアプランナー(健康に関する体系的な知識を学ぶことができる民間資格)などがありますが、エクステリアプランナーという、建物の外構(家の外構え)の設計や工事管理を行う専門家も存在します。
1級・2級の資格がある
日本には公益社団法人日本エクステリア建設業協会(JPEX)という組織があり、エクステリアプランナー資格の登録・管理を行っています。資格試験は年に1度行われ、その趣旨は次のように記されています。

「この資格制度は、エクステリア工事に従事する設計、工事監理の資格を認定して、技術、知識の向上を図るとともに、エクステリア工事に対する信頼性を高め、快適で豊かな住環境や生活環境の向上に寄与することを目的として制定された制度です。
1級エクステリアプランナーは、一般住宅や共同住宅の建物廻り(外構)全般の設計・工事・監理を任せられるだけの専門知識と技術を有している者に与えられる称号で、2級は、その設計に従事する基本的知識を有している者に与えられる称号です。
なお、この資格は5年ごとの更新登録が義務付けられています」

なお、2級は誰でも挑戦できますが、1級受験には建築士などの資格が必要であり、2級資格を持っている場合でも3年以上の実務経験を有し且つ2級の資格証を所有している必要があります。
ただし、エクステリアプランナーは任意の民間資格なので、国家資格のように法的な裏付けはありません。
高まるエクステリアプランナーの必要性
民間資格とは言え、エクステリアプランナーの技術・技能の必要性が高まっているのは事実です。普通の民家であっても、周囲との調和や緑化は重要視されますし、多くの自治体では「まちづくり条例」や「景観条例」などで町並みの景観や町をどのように造り上げるかを意識した外構工事が求められるようになっています。また、先に引用したように、景観だけでなく住む人の住環境・生活環境を向上させることもエクステリアプランナーには期待されています。