エントランス

様々な機能を持つ建物の入口: エントランスとは玄関、建物の入口、門のことです。賃貸住宅の玄関はどの住戸もほぼ同じ作りで無個性なもの。しかし全体として見ればドアの作りや意匠、ドアノブなどが建物全体の個性を主張している場合もあります。一方、マンションや商業ビルなどのエントランスは、外から見ても個性的なことが多いですし、中に入ると強烈な印象を与えられることもしばしばです。エントランスは建物の「顔」と言うことができるでしょう。
「エントランスとはどこまでのことを言うのか」という疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。一般的には、以下のような施設はエントランスの一部であると言われています（マンションの例）。

・建物の外にあるアプローチ部分
・ロビー
・メールボックス
・風除室（寒風や雪を防ぎ室内の温度を保つ設備）
・エレベーターホール
・車寄せ（車を寄せて乗り降りするために玄関前に設ける屋根付きの出入り口）

マンションであれば、エントランスは共用部分と見なされることが多く、個人が勝手にリフォームしたりすることはできません。エントランスについて注文がある場合は管理組合などに相談する必要があるでしょう。
ここではマンションのエントランスについて取り上げます。
エントランスの役割: エントランスは出入りするたびに利用する場所なので、快適に生活するために重要な場所となります。
マンションのエントランスには、先に述べた「顔」としての役割以外に「果たすことが期待される役割」があります。

・防犯性を提供する役割
エントランスに防犯カメラ、オートロック、管理室などを設けることで住人の安心・安全な生活を確保します。

・快適な空間を提供する役割
風除室を設けたり魅力的な意匠を凝らしたりすることで住人に快適な空間を提供します。

・利便性を提供する役割
エントランスに宅配ボックスがあれば留守にしがちな世帯にとって利便性が向上します。

これらの役割を考えるとマンションを選ぶ際に注目すべき点が見えてきます。

〈エントランスのチェックポイント〉
・セキュリティ
オートロック、防犯カメラ、管理室などの有無
・デザインと機能
風除室があるか、デザインが好みに合うかなど
・宅配ボックス
一人暮らしや共働きの場合はあると便利
・ゴミ置き場
出入口近くに設置されていないか、24時間使用可能か
・清潔さ
エントランスを見れば管理が行き届いているかどうか判断できる