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エコキュート

エコウィルに代わる機器の1つ
エコキュートとは、「エコ」と「給湯」をつないで作った統一商品名。電力を用いてヒートポンプにより大気の熱で湯を沸かして給湯する機器です。
ヒートポンプが空気取り込み、その熱を空気熱交換器の自然冷媒が吸収。これを圧縮することで水の温度を上昇させる仕組みになっています。作られたお湯は貯湯タンクで保温されます。
エコキュートの特徴
エコキュートは外気によって水の温度を上昇させる仕組みなので、外気温が高いほど効率的にお湯が使えます。そのため夏は光熱費が抑えられるだけでなく、動力源としては電力を使いますが発熱のためのエネルギーには圧縮した大気熱を利用するので、水を直接熱するタイプの給湯システムと比べてランニングコストが小さくて済むと言われています。特に東北地方の家庭におけるエネルギー消費の約1/4は給湯が占めているため、大幅なエネルギー消費のカットが期待できます。ただし、一般的に冬は光熱費が高くなる傾向があります。また、最低気温が-10度を下回る地域では寒冷地向けのエコキュートが必要になる場合もあります。
エコキュートは環境負荷が少ないとも言われています。具体的にはCO2が削減され、フロンも使用しないためオゾン層破壊係数はゼロ。地球温暖化への影響もほとんどないとされています。
電気温水器とどこが違う?
電気を使ってお湯を作る、それなら電気温水器とどこが違うのだろう?と疑問に思われるかもしれません。実際、電気給湯器という点ではエコキュートも電気温水器も変わりありません。違うのは発熱法。エコキュートが空気熱を用いてお湯を作るのに対し、電気温水器は電熱ヒーターでお湯を沸かす仕組みとなっています。
空気という再生可能エネルギーを用いるエコキュートは省エネに優れているだけでなく、災害時に停電しても、断水していない状態であればタンクに残っているお湯を使用することができます。また、自治体によっては導入すると補助金が出ることもあります。
エコキュートのデメリット
デメリットとしてまず挙げられるのが設置費用。最安値で約25万円はかかります(タンク容量や種類によって異なる)。自動お湯張り・足し湯・追い焚き機能が付いたものから給湯器機能のみのものまで、様々なタイプが存在します。ただし価格についてはランニングコスト、補助金を考えるとトータルでは安くて済むこともあります。他にデメリットとしては次の点が挙げられます。

・ヒートポンプユニットと貯湯タンクのための広めのスペースが必要
・稼働中は低周波の音が出る
・ガスと比べると水圧が低い
・電力プランの変更が必要なことがある(深夜にお湯を沸かすため)