不動産の証券化と言えばREIT(不動産投資信託、real estate investment trust)が有名ですが、当然ながら証券化には一般的な不動産取引とは異なる人々が関わってきます。REITで言えば投資法人が投資家から資金を集めて不動産等に投資するので、投資家や証券を発行する者、販売する者など、様々な人々が参加してきます。これら参加者の間で調整を行う者を「アレンジャー」と呼びます。日本語だと「斡旋人」と訳されることもあります。また、「編曲者」のこともアレンジャーと呼びますので、何となくイメージは掴みやすいのではないでしょうか。
とは言え、アレンジャーは個人とは限らず、むしろ証券会社、不動産会社、投資銀行、信託会社、独立の専門コンサルティング会社などがアレンジャー業務に当たっていると言います。アレンジャーであるために特別な資格などは必要ないのですが、その業務を完遂するには不動産・金融・法務・税務などに関する広く専門的な知識が要求されます。
ちなみに、PFI(Private Finance Initiative。民間資金によって公共施設などを整備する手法のこと)事業など、責任を限定した特定事業を行うための会社もSPCと呼ばれるそうです。
(参考:サイト「アットホーム」不動産用語集)