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アパート経営

時期によって流行り廃りはありますが、根強い人気があるのがアパート経営です。会社勤めだった人がアパート経営に投資したら年収が○千万円になった、高利回りの物件にすることに成功した、といった成功体験を取り上げた本もたくさん出版されています。

一方で「サブリース(不動産管理会社などが一括で建物を借り上げて転貸すること)で大損した」という人もいます。例えば業者が高齢者などに「家賃保証があるから安心です」などと言って半ば強引にアパートを建設させる、ところが実際には数年で契約更新するようになっていて家賃補償額を引き下げられてしまい、アパート経営がにっちもさっちも行かなくなる…といった具合です。このようなトラブルを避け、アパート経営の行き詰まりを防ぐには、基本的な知識を押さえておかなくてはなりません。

また、そもそも不動産投資は唯一の投資法というわけではないので、人によっては他の方法を選んだ方が成功率が高まる場合もあります。自分が不動産投資に向いているのかどうか、一度じっくり考えてみることも必要でしょう。

向き不向きを冷静に見極める

ネットでも様々な会社や投資家が「不動産投資に向いている人・いない人」について掲載しています。例えば埼玉県にあるアドバンスホーム株式会社のサイトでは、不動産投資に向く人の条件を次のように挙げています。

  • 研究熱心で分析好きな人
  • リスクを認識し、冷静に判断できる人
  • 入居者の視点を持つことのできる人
  • 全てを自分でやろうとはしない人(人を頼れる人)

不動産会社の話やネット上の情報だけに基づいて行動しようとする人はあまり向いていないかもしれません。オーナーは不動産から損益を受ける立場なのですから、やはり自ら現地に赴き、周辺の環境も考慮しながら戦略を立てる必要があります。また、収入よりもリスクに敏感な人の方が予想外の事態に直面する確率が低くなるでしょう。

入居者の視点を持つことは、入居者の満足度の高さにつながります。オーナー自身が価値判断の基準になるとトラブルの元になることがあります。オーナーが「これでいいだろう」と思っても入居者は不満に思うかもしれないからです。また、人に頼れることも重要です。賃貸経営には様々な業務があるので、1人でやろうとするとサービスが低下することがあります。

なお、一定の資産がある人は不動産投資でも有利になります。普通は金融機関などからローンを借りて不動産投資を始めますが、資産に抵当権を付けることができれば金融機関等も安心できるので、低金利でローンを借りることができます。