コンバージョン

既存の建物を別目的のために生まれ変わらせる
最近では外来語がビジネス用語で使用されることも増えてきました。コンプライアンス、キャズム、コアコンピタンスなど、聞いただけでは一瞬意味がわからないのではないか、と思えるものも多いですね。逆に、一般的な用語を英語で言い換えているだけのものもあり、「それは日本語でいいのでは?」と思うことも。今回ご紹介する「コンバージョン」は、果たしてどちらでしょうか。
コンバージョンとは、元は変換・転換などを意味する英単語。スポーツにおいて選手のポジション変更を「コンバートする」と言うことがありますね。conversionはconvertの名詞形です。そう考えるとコンバージョンは一般的な用語にも思えますが、実際には専門用語として使われることが多いようです。
不動産用語では、コンバージョンとは「現状の建物用途を変更・転用すること」を意味します。リノベーションとは異なり、建物の構造躯体を活かしながら新しい用途に使えるよう生まれ変わらせるのがコンバージョンです。
元々は石造りの建物が多いヨーロッパで行われていたもので、城郭や駅を美術館にしたり、オフィスや倉庫を住宅に作り替えたり、その例は様々です。 一方、日本におけるコンバージョンの歴史はそれほど古くありません。オフィスやテナントが供給過多でだぶついたり、少子化によって廃校が相次いで空き校舎ができたりするようになったため、既存建物を活用するべくコンバージョンが行われるようになりました。
日本におけるコンバージョン建築の例
  • 石造倉庫 → 飲食店など(北海道・小樽運河沿い)
  • 米穀倉庫 → 歴史資料館、観光物産館(山形県・山居倉庫)
  • オフィスビル → 集合住宅(東京都・ラティス芝浦)
  • その他(オフィスビルをホテルやマンションにしたり、廃校をコミュニティー施設に転用する等)
コンバージョンのメリット
コンバージョンでは、内部のリノベーションは行いますが、使用可能な部分はそのまま活かされます。このため建て替えに比べれば工期が短く、コストも安くて済むというメリットがあります。
日本のコンバージョンはオフィスビルで多く見られると言います。オフィスビルは立地が優れていることが多く、間取りも変更しやすいからです(内部の間仕切りが少ない、窓ガラスが大きいことが多い)。
都心の場合だと、オフィスビルが集合住宅などに生まれ変わることによって、空洞化していた街に人を呼び戻す効果も期待できます。
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