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ツイン基礎工事

2つの基礎を作る?
基礎工事と言えば、建物の土台を作る大事な工程。とは言え、基礎工事の実際となると、意外と知られていないのではないでしょうか。そんな状態でさらに「ツイン基礎工事」と聞くと、「基礎を2つ作るのかな?」と思ってしまうかもしれません。今回は一般的なベタ基礎(建物の底面全体をコンクリート盤で覆う)について簡単に解説した上で「ツイン基礎工事」についてご紹介します。
実は手間がかかる基礎工事
できあがった基礎を見るとコンクリートがきれいに固めてあるだけのように見えますが、実際にはたくさんの工程があります。
  1. 地縄張り・遣方(やりかた/建物の配置などがわかるようにする仮設物)
  2. 根切り(基礎の底面の高さまで土を掘り出す)
  3. 砕石敷き(細かく砕いた石を敷き、地盤を締め固める)
  4. 防湿シート敷き・捨てコン(防湿シートを敷いた後に外周部などに捨てコンクリートを流し込む)
  5. 配筋(鉄筋組み)
  6. 基礎外周の型枠を組む(立ち上がり部分に型枠を組む)
  7. 床ベースの生コン打設(床部分にコンクリートを打設する)
  8. 基礎内部の立ち上がりの型枠を組む
  9. アンカーボルトの設置(基礎と建物の土台をつなぐ)
  10. 基礎立ち上がりの生コン打設
  11. 養生(コンクリートの強度が出るまで傷まないようにする)
  12. 型枠ばらし(コンクリートの強度が出たら型枠を外す)
  13. 雑コン・仕上げ(土間などの打設や基礎のバリ取りを行う)
これらの工程は4~5週間程度で終了し、ベタ基礎ができあがります。
古い基礎と背中合わせに新しい基礎を作る
一方、ツイン基礎工事は主に戸建住宅の耐震性を向上させるために行われます。つまり、すでにできている基礎に対して行う工事なのです。
基礎を補強する工事としては、金物プレートを使う方法、アラミド繊維を使う方法、耐圧板を使う方法など様々なものがありますが、ツイン基礎工事は最も強い補強が可能な工法として知られています。
一般的な工法としては、まず古い基礎の外側の地盤面を掘り下げます。この窪みにコンクリートを流し込み、布基礎を既存の基礎と背中合わせに設置します。
布基礎とは壁の下や建物の外周の下を這うように設置する基礎のことです。最近だと基礎は鉄筋コンクリートで作られますが、中には無筋の基礎もあります。無筋の基礎は地震の際にクラックができたり、アンカーボルトなどが抜けやすくなることも…。そのように強度面に不安がある場合にツイン基礎工事で補強するわけです。
なお、後から流し込んだコンクリートがきちんと接着しなければツイン基礎工事の効果が薄れてしまいます。そのためツイン基礎工事では古い基礎の表面に凹凸をつけ(目荒らし)、新しい基礎との接着力を高めます。