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両面バルコニー

2面バルコニーと両面バルコニー
大抵のマンションでは、建物の片側が廊下と玄関、反対側にバルコニーが並ぶ構造になっています。しかし、中には1戸に複数のバルコニーが付いている物件もあります。
バルコニーが対局でない2箇所にある(南と東など)場合は2面バルコニーと呼ばれます。対局(南北または東西)の2箇所にある場合は両面バルコニーと呼ばれます。
2面バルコニーは角部屋に設置されていることが多く、中には3面にバルコニーを備えた物件も存在します。バルコニーが多いということは、通風や採光性が良いということ。特に夏場はエアコンの使用を抑えることが期待できます。しかし、バルコニーが多ければそれだけ壁の面積が減りますので、家具などの配置は難しくなるかもしれません。また、共用廊下側は人が通るため窓やカーテンを開けておきにくく、通風等の利点が活かしづらくなります。
両面バルコニーのメリット・デメリット
両面バルコニーの場合、居室が共用廊下に面していることはありません。このため独立性が高くなるだけでなく、通行・採光については一戸建て並みに優れた環境を手に入れることができます。また、2面・3面バルコニーも両面バルコニーもバルコニー全体の面積が広くなりますので、洗濯だけでなくガーデニングなども楽しみやすくなるでしょう。
一方で両面バルコニーは設計が難しく、建築コストも高くなります。設計側が採用したくてもなかなかできず、1棟のマンションの中で両面バルコニーを採用できる部屋は限られるでしょう。
センターイン型と両面バルコニー
両面バルコニーと組み合わせると非常に魅力的な住まいになるのが「センターイン型」と呼ばれる間取りです。センターイン型は玄関が中央に設けられているもの。普通の間取りと違うのは、部屋の内部に占める廊下の面積が小さくなることです。つまり、それだけ部屋や収納にスペースを使うことができます。また、玄関が中央にあるということは、どの居室も玄関から近く、生活動線が短いということ。無駄なく空間を使える間取りと言えるでしょう。
ただし、センターイン型は1棟のマンションの中で部屋数が限られます(両面バルコニーと組み合わせられていない場合も同様)。この点は両面バルコニーと同じです。また、通常の部屋と比べると、センターイン型では外壁の量が増えますので、コストは高めになります。