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ライティングビューロー

書き物+収納の1つ2役
ライティングビューローとは、「書き物ができて収納もできる家具」のこと。英語では「writhing bureau」と書きます。基本的には机の天板(甲板)が戸棚の扉になっており、書き物をするときは天板を手前に下ろして使います。下の部分にはチェストや引き出しの付いているものが多く、書き物をしないときはおしゃれなインテリア家具になります。
ライティングビューローの歴史は古く、大きく分けてイギリス式、アメリカ式、北欧式の3系統があります。アンティークとして販売されているものもあり、中には驚くような高値が付けられているものも…。
各系統のライティングビューローの特徴は次の通りです。

・イギリス式
最も歴史があると言われるイギリス式ライティングビューロー。彫刻が施された意匠、美しい木目は歴史を感じさせる。材料には加工の困難な無垢のオーク材が使われていることが多い。年代物は高価だが、最近生産されたアンティーク調のライティングビューローであれば手頃な値段で入手することができる。

・アメリカ式
メイプル材を使用して制作されていることが多いライティングビューロー。部屋が広いアメリカらしく大きめで木のぬくもりを感じさせる。意匠は「アーリーアメリカン」「アメリカンビンテージ」などと称される。収納量が大きいので持ち物が多い人向き。

・北欧式
シンプルなデザインが特徴のライティングビューロー。もともと北欧デザインは「モダン」「シンプル」「スタイリッシュ」などと形容される。多くはチーク材で作られているため軽量で、どんなインテリアにもマッチすることが期待できる。

なお、日本で生産されているライティングビューローもあり、輸入品よりも小さめのサイズで日本人に使いやすいように設計されているものも販売されています。
「ホームステージング」でも活用できる?
不動産投資に携わっている人にとって、ライティングビューローは単なる嗜好品の1つかもしれません。しかし、最近では「ホームステージング」という演出を考える人も増えています。ホームステージングとは「家の演出」のこと。一戸建てや賃貸物件を売りに出す際にモデルハウスのように家具や小物を配置するのですが、モデルハウスでインテリアをコーディネートして魅力的に見せるのとは異なり、ホームステージングではマーケティングの視点を取り入れ、その物件を購入しそうなお客様が実際の生活をリアルに想像できるようにしつらえます。お客様に営業トークよりもダイレクトに「その物件」の魅力を想像してもらうことが期待できます。
もちろん、普通のお客様にとっては極端に高価な家具やディスプレイが配置された物件では敷居が高く感じてしまうでしょう。しかし、ある程度高収入なお客様をターゲットにするのであれば高級家具を展示した方が良い場合もあります。そんな時、味のあるライティングビューローは物件の魅力を引き上げるのに一役買ってしてくれるかもしれません。