ウチコミ!

キャピタルゲイン

資産売却によって得られる売買差益
キャピタルゲインとは、保有している資産を売却することによって得られる売買差益のことです。資産には株式や債券、不動産などが該当します。例えば50万円で購入した株式が60万円に値上がりしたときに売却すれば、差額の10万円がキャピタルゲインとなります(実際には手数料・税金は除く)。逆に売却することによって損失が出た場合はキャピタルロスと呼ばれます。これに対し、資産を保有していることで得られる収益はインカムゲインと言います。利息や配当などがインカムゲインに該当します。
必ず留意すべき「税金」
キャピタルゲインは株式や債券、不動産や投資信託などによって得られる利益のことですから、大儲けにつながることもあれば、大損に終わることもあります。市場の動向にも左右されますので、万が一に対する備えも必要でしょう。そして、キャピタルゲインを最大化するためには必ず留意しなければならないものがあります。それは税金です。
キャピタルゲインに対する税率は、株式等であれば20.315%、不動産は5年以下の短期所有であれば39.63%となっています(所得税+復興特別所得税+住民税)。税率をしっかり頭に入れておかなければ、手元に残るお金を見誤ります。
ただし、不動産の場合は長期で保有すると税率が大きく下がります(5年超の長期所有であれば20.315%になる)。また、株式や投資信託であれば、NISAやiDeCoなどを利用することで一定金額までの投資については運用益や配当金を非課税にすることができます。
家賃収入と売却益を最大化する
不動産投資においては不動産の売却益がキャピタルゲイン、家賃収入がインカムゲインになります。インカムゲインを最大化し維持するには、保有している物件をできるだけ満室に近い状態で稼働させることが必要になるでしょう。また、キャピタルゲインを最大化するのであれば、将来売るときにいくらぐらいで売れるかを予想して物件を購入しておく必要がありますが、実際には市場の動きを読むのは困難です。実際には不動産市況が盛り上がって物件の価値が上昇したタイミングで売却し、できるかぎりのキャピタルゲインを得ることになるでしょう。不動産投資を手広く行っている人であれば、インカムゲイン(家賃収入)とキャピタルゲイン(売却益)の両方から最大限の利益を得られるように戦略を練ることになります。
(参考:Webサイト「おかねの小槌」マネーの知識)