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ファンドマネジャー

誰が投資信託などを運用しているのか
投資信託などは一度買ったら長期間保有する人が多いでしょう。後は定期的に送られてくるレポートを見て一喜一憂したり、あるいは長期保有だからということであまり気にしなかったり、人それぞれだと思います。投資信託などは複数の株式などに投資して運用し、利益を追求するもの。それでは誰が実際に運営しているのかと言うと、ほとんどの場合は「投資信託会社などに勤務するファンドマネジャーと呼ばれる人」ということになります。
ファンドマネジャーは資産運用のプロであり、高度な専門知識と分析技術、さらに応用力が求められます。お客様の資産を預かり運用・管理を行うので、常に成果が求められる仕事だと言えます。
ファンドマネジャーには未経験ではなれない
もし、あなたのファンドマネジャーが学校を出たばかりで「これから資産運用のキャリアを積んでいきます。一生懸命頑張ります!」と語る若者だったとしたら、どうでしょうか。とても資産を任せようとは思えないですよね。実は未経験からファンドマネジャーになることはできません。大抵はジュニアアナリストとして下積みを重ね、実績を認められるとファンドマネジャーに昇格する、というパターンが多いようです。
まずジュニアアナリストになるには四大卒以上であることが求められます。学部は経済学部や商学部が主ですが、理系出身者もそれなりに多いのだとか。必要スキルとしてVBAスキルや英語力が求められることもあります(VBAとはVisual Basic for Applicationsの略でExcelなどで利用できるプログラミングのこと)。特に外資系の会社の場合は英語力があった方が有利ですし、MBAを取得していたり、海外の大学を卒業しているとプラス評価になるようです。
ファンドマネジャーになるために有利な資格
ファンドマネジャーになるために有利な資格としては「証券アナリスト」があります。証券アナリストとは、金融市場を分析・調査する仕事。株式市場、債券市場、商品市場などについて分析・調査を行います。試験は「日本証券アナリスト協会」が行い、一次試験と二次試験があります。日本証券アナリスト協会では試験用に通信講座を用意しており、受験者は必ず受講しなければなりません。二次試験に合格して実務経験が3年未満の場合は「検定会員補」扱いとなります。検定会員として登録できるのは実務経験が3年に達した後なので、証券アナリストの資格を保有していれば一定の知識・スキルを持っていることの証明になります。したがってファンドマネジャーとして活動する際も投資に関する蓄積ができていると判断されやすいようです。また、国際的な証券アナリスト資格「米国証券アナリスト(CFA)」や「ファイナンシャルプランナー」の資格なども有効だと言われています。