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特筆すべき開放感を持つバルコニー
オープンエアリビングは英語表記だと「open air living」と書きますが、実は和製英語。オープンエアリビングとは、リビングと一体的に使うことが可能なバルコニーのことを指します。「オープンエアリビングバルコニー」と表記されることもあります。本来はバルコニーなのでこちらの表記のほうが良さそうですが、やや長くなるので「リビング」で切ることも多いようです。
オープンエアリビングバルコニー(以下、バルコニーは省略)はコンセプトとして捉えられることもあります。「アウトドアリビング」という考え方もあり、こちらはアウトドア(外部空間)にリビング(内部空間)の機能を持たせたり、逆にリビングにアウトドアを取り込んだり、リビングのフローリングとアウトドアのウッドデッキを連続させたりする造りを指しています。したがってオープンエアリビングもアウトドアリビングの一種と言えますが、オープンエアリビングはあくまでバルコニーなので、「オープンエアリビングというコンセプトで造られたアウトドアリビング」といった表現がなされることもあるようです。
都市部では大きな庭などを保有するのは困難なため、オープンエアリビング、アウトドアリビングを採り入れた設計が人気のようです。
様々なバルコニー
分譲マンションでは、バルコニーにも様々な種類があります。例えばオープンエアリビングであれば、リビングとバルコニーを吹き抜けにして開放感を演出したり、ヨーロッパ風の造作でラグジュアリーな空間を形作ったりします。また、リビングをバルコニーに当たる場所に設置して、バイザーなどによって日差しを和らげつつ風を感じながら過ごせるようにしたものもあり、こちらは文字通り「オープンエアリビング」と呼ばれることもあるようです。他にもリビングからバルコニーに設置したウッドデッキをフラットにつなげることで開放感のある空間を形成することもあります。
ちなみにオープンエアリビングバルコニーはその名のとおり「開放型のバルコニー」なので屋根がないものも多いのですが、垂直に住戸が重なるマンションであれば上階のバルコニーが屋根の役割を果たすのでベランダと言えないこともありません。一般的に屋根のあるのがベランダ、ないのがバルコニー(ただし2階以上にあるもの)とされていますが、例えば屋根部分があっても少しでも床が外に出ていればバルコニーと呼称する場合があるようです。