ウチコミ!

アウトレット

様々な意味がある「アウトレット」
アウトレット店と言えば、一般的には「安売り店」のことを意味します。英語の「outlet」は「出口」や「はけ口」のこと。具体的には、シーズン中に売れ残った商品やサンプル品などをメーカーが割引価格で販売することをアウトレットと呼んでいます。ブランド品やファッション小物だけでなく、家電やIT機器などもアウトレット商品として売り出されることがあるので、接したことがある人も多いかと思います。
しかし、アウトレットにはもう一つ別の意味があります。それは「コンセント」です。実はコンセントは和製英語で、電流や通信波を室内に引き込むための接続口はアウトレット(outlet)、アウトレットに接続するための端子はプラグ(plug)と言います。日本ではどちらもコンセントと呼んでいる人も多いと思いますが、差し込む側については「電源プラグ」という言葉もあります。なお、英語には「outlet」の類語としてソケット(socket)、レセプタクル(receptacle)という単語もあり、それぞれ意味する範囲が異なるようです。
アウトレット、電源プラグにも種類がある
海外旅行に行ったことがある人などはよくご存じでしょうが、アウトレットの形状は国や使う装置によって異なることがあります。例えば電源プラグの形は次のようになっています(一部)。

・Aタイプ…日本で見られる、細くて厚みのある2本の板が飛び出た電源プラグ。アメリカやカナダなどでも使われています。また、2本の線以外に丸い棒が付いているものもありますが、これはアース。特に高電圧の製品に多用されます。

・BFタイプ…日本のように2枚の板が向き合うのではなく、横向きに2つの板が並び、さらに垂直の位置に1枚の板が付いたタイプ。イギリスで採用されています。

・Cタイプ…2本の丸い棒が突き出たタイプ。ヨーロッパの多くの国で採用されています。
お得物件もある「アウトレット不動産」
不動産の世界には「アウトレット不動産」という言葉もあります。わかりやすく言えば「訳あり物件」のことです。何らかの事情でそのままの状態や価格では売れなかった物件なので、中にはお得な物件もあります。例えば売れ残ったマンションの部屋を別業者が買い取って売りに出す「再販物件」や単に価格を下げて販売する「価格改定物件」であれば、物件に問題はないので価格面でお買い得です。また、事故物件や瑕疵物件もアウトレット物件と呼ばれることがあります。事故物件の場合は業者には買主に告知をする義務があるので、問題点を確かめてから買うことができます。ただし、水漏れ・傾きなどの瑕疵がある場合は後で補修費用がかかるので、それ以上に安くなっていない場合は避けたほうが良いでしょう。