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オープン外構

敷地の周辺を遮蔽しない外構
外構とは、建物の外にある構造物のこと。建物本体や物置以外のものの多くが外構に分類されます。外構はエクステリアとも呼ばれます。

〈主な外構〉
・門
・アプローチ
・車庫
・カーポート
・土間
・塀
・柵
・垣根

住まいは建物本体があれば雨風はしのげるわけですが、外構が何もないと境界線が曖昧になったり、土ぼこりが入りやすくなったり、雨が土に跳ねて洗濯物や壁を汚したりするリスクがあります。門、塀、柵、垣根などは外部からの侵入を防いだり、プライバシーを守るために目隠しの役割を果たしますが、敷地の周辺を遮蔽しない外構もあり、このようなタイプは「オープン外構」と呼ばれています。
採光に有利なオープン外構
実はオープン外構に厳密な定義はありません。一般的には敷地の周りに塀などを作らない外構のことをオープン外構と呼んでいます。塀や生垣などがあっても、簡単にまたげるぐらいの高さしかない場合はオープン外構と呼ばれることがあります。この場合は侵入を防いだり目隠しする機能はありません。
北向きの土地は日当たりが悪いと言われます。しかし、リビングや寝室などに採光することができれば、方角は関係なくなります。高い塀などがあると採光を妨げることがありますが、オープン外構であれば採光を確保しやすくなります。
セミクローズ外構
こちらにも厳密な定義はありませんが、敷地の一部分だけ目隠ししたものをセミクローズ外構(あるいはセミオープン外構)と呼ぶことがあります。外から庭などを見ることができるけれども、要所にはしっかり目隠ししたものもセミクローズ外構だと言えるでしょう。例えば子供が遊ぶ芝生の部分だけフェンスで目隠しをしたり、リビングの大窓だけ目隠しする外構などがセミクローズ外構として挙げられます。
オープンとセミクローズの違い
オープン外構とセミクローズ外構を比較すると、周りから敷地の中が見えるのか、一部が隠れているのかといった違いがありますが、メリット・デメリットは住んでいる人の意識の持ち方によって変わってきます。例えば防犯性においては塀などで家を囲んだほうが良さそうですが(クローズ外構)、一度侵入されると外部から見えづらくなるという弱点もあります。その意味ではオープン外構のほうが防犯性が高いと言えますが、庭などで過ごしているときに外から見られたくないという人には向きません。セミクローズ外構には家の外観をスタイリッシュに見せる効果もありますが、目隠しをした部分はやはり侵入者が隠れる死角になります。また、寝静まったときに侵入されるリスクはオープン外構もセミクローズ外構もあまり差はありませんので、外構のスタイルは何を重視するかによって変わってきます。