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屋外電源

家の外にコンセントを設ける
家屋の外側に設置する電気供給設備を屋外電源と呼びます。代表的なのは、外壁などに付いているコンセント。「屋外にコンセントがあったら、電気を盗まれたりいたずらされたりすのでは?」と思う人もいるでしょう。実際には対策が取られている屋外電源もありますし、後付けできる「屋外コンセント用セキュリティカバー」といった製品も販売されています。このような製品には水の浸入やトラッキング現象(コンセントとプラブの隙間にほこりが溜まり、空気中の湿気を吸収して漏電、発火する現象)を防ぐ効果もあります。
屋外に電源があると、例えば夏にはバーベキューを楽しんだり、クリスマスシーズンにはイルミネーションを飾ることが容易になります。芝刈り機や掃除機などをコンセントにつないで掃除できるのもメリットです。防犯灯や防犯カメラを設置することも容易になりますし、電動自動車(EV)やプラグインハイブリッド自動車なども、専用回線を設ければ充電が可能になります(専用回線でないとブレーカーが落ちたり、過熱・火災の恐れがあります)。
もちろん、延長ケーブルを使えば家屋の中から電気を引っ張ってくることは可能なのですが、手間がかかりますし、何より常時給電する場合は戸締まりの問題もあります。もっとも、最近では防災意識の高まりから大容量のポータブル電源が多く発売されているので、用途によってはそちらを選ぶのもよいでしょう。
屋外電源があると便利な場所
屋外電源を工事するときはどこに設置するかが重要になります。より効果的に使用できそうな場所は以下のとおりです。

・玄関周辺
・ベランダ、庭
・駐車場

いずれも家の周辺でのアクティビティや車両の充電に役立ちそうな場所。特に必要そうな場所に設けるだけでも一定の満足感が得られるのではないでしょうか。
工事はプロに依頼する
コンセント設置は単純そうな作業に見えますが、電気を扱うものです。感電して怪我をしてしまう可能性があるので、工事は電気工事士の資格を持つ業者に行ってもらったほうがよいでしょう。たとえ資格のない人が自力で工事できたとしても、正しく工事できたとは限りません。しばらくは問題なく使えても、後に不具合が出ることもあります。電気の事故は怪我だけでなく火事につながることもあるので、甘く見るのは厳禁。必ずプロに依頼するようにしましょう。
依頼する場合は、資格の有無を確かめたり、サイトを見て実績を調べておく他、複数業者から相見積もりを取ると自分に合った業者が見つけやすくなります。また、追加料金が発生する場合についても確かめておくと後のトラブルを避けることができます。