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エクステリア

本来は「外観」の意味
エクステリアと言えば、建物の外周りに設置される構築物等の総称ですが、それは日本国内での話。本来は建物の外観や外壁を意味する言葉で、ほかにも人の見た目やうわべといった意味もあります。しかしここでは日本国内の意味に限定してエクステリアを見ていきましょう。
エクステリアで代表的なのは、住宅の場合で言えば次のようなものです。

・門扉
・塀
・生垣(いけがき)
・庭
・カーポート

順にその役割を再確認していきましょう。
門扉
門扉とは家の玄関ドアではなく、「敷地に入るためのドア」です。門扉は敷地と道路の境界線、もしくはその近くに設置されます。侵入者を拒む役割があり、門扉1枚でも不審者の侵入率に影響を与えると言われています。和風、洋風など多種多様なデザインがあり、小規模な集合住宅でもオートロックシステム付きの門扉を備えることで安全性を高めている物件があります。
塀にはいくつかの役割があります。まず、敷地の境界を区切る役割。そして侵入者を防ぎ、外部からの視線を遮る目隠しの役割も果たします。つまり自宅の範囲を確定すると共に、安心して暮らせる環境を作るのが塀なのです。造り方としては昔ながらの竹垣・土塀からブロック塀まで、様々な種類があります。
生垣
生垣は植栽で作られた垣根で、塀と同じような役割を果たします。しかし、生垣には敷地の境界線を明確にしたり目隠しをしたりすることのほかに、防火・防音・防風や見た目の優しい美しさといったメリットがあります。樹木は水分を含んでいれば火災のとき延焼を抑えますし、密集した葉は外からの音を軽減します。
庭のない家もたくさん存在しますが、庭には「余った土地に緑を植えて鑑賞する」といったこと以外にも、実は積極的な機能を持たせることができます。災害時には一時的な避難場所になりますし、遊び場を作ることもできます。フリースペースとしてバーベキューなどを楽しんだり、菜園を作ったり、用途は工夫次第で広がります。限られたスペースであっても、例えば各部屋に面した中庭は採光に威力を発揮します。もちろん塀や生垣同様、境界や防犯の役割も果たします。
カーポート
ガレージとは違い、カーポートは「車の上に屋根があるだけ」なので、横殴りの風雨は防ぐことができません。しかし、通常の雨水、雪、そして紫外線や鳥の糞などを防いでくれるので、洗車の回数を減らすことができます。また、車の塗装の劣化も抑えられますし、夏には車内温度の急上昇も防ぎます。