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エネルギー消費性能の表示

建築物の省エネ性能の向上を誘導する
「エネルギー消費性能の表示」とは、「建築物の所有者がその所有する建築物について、省エネ基準に適合する旨の認定を受けてエネルギー消費性能を表示すること」を指します。これは2015年7月8日に公布された建築物省エネ法(建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律)によって定められています。

建築物省エネ法 第一章 総則
(目的)
第一条 この法律は、社会経済情勢の変化に伴い建築物におけるエネルギーの消費量が著しく増加していることに鑑み、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する基本的な方針の策定について定めるとともに、一定規模以上の建築物の建築物エネルギー消費性能基準への適合性を確保するための措置、建築物エネルギー消費性能向上計画の認定その他の措置を講ずることにより、エネルギーの使用の合理化等に関する法律(昭和五十四年法律第四十九号)と相まって、建築物のエネルギー消費性能の向上を図り、もって国民経済の健全な発展と国民生活の安定向上に寄与することを目的とする。
建築物の省エネ性能表示のガイドライン
国土交通省では、住宅・建築物等を選ぶときの指標として省エネ性能が大切であるとして、建築物の省エネ性能の「見える化」を通じて性能の優れた建築物が市場で適切に評価され選択されるための環境整備を図っています。

(建築物の販売又は賃貸を行う事業者の努力)
第七条 建築物の販売又は賃貸を行う事業者は、その販売又は賃貸を行う建築物について、 エネルギー消費性能を表示するよう努めなければならない。

また、国土交通省では「建築物の省エネ性能表示のガイドライン」を策定しています。

1.遵守事項…「第三者認証か自己評価の別」「設計値の基準値からの削減率」等を表示する等
2.推奨事項…一次エネルギー消費量を表示する、購入者・賃借者に対し省エネ性能に関する表示内容を説明する等

省エネ性能の認証は所管行政庁または登録省エネ判定機関等が行います。第三者認証の表示制度としては、BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System、建築物省エネルギー性能表示制度)が有名です。BELSでは建築物の省エネ性能について第三者機関が評価した内容(「エネルギー消費率○%削減」等)を検索サイト・チラシなどの広告や建築物に表示することができます。