ウチコミ!

エコスタイル

環境負荷を小さくする生活
「エコスタイル」という言葉はあまり聞かない気もしますが、これは和製英語。環境負荷が小さい生活様式のことを指します。
環境負荷とは人が環境に与える負担のこと。単独では悪影響を及ぼさないけれども、寄り集まることで悪影響を及ぼすものも環境負荷に含まれます。近年問題になっている海洋プラスチック問題は代表的な環境負荷の1つです。
世界で1年間に生産されるプラスチックは約3億2千万トンにも上るのだとか。そのうち約800万トンが海に流出していると言われています。「プラスチックの洗濯ばさみが脆くなって折れた」といった経験をしたことがある人もいると思いますが、プラスチックは紫外線で脆くなり、波で細かく砕かれてマイクロプラスチック(5mm未満)になります。マイクロプラスチックを様々な生物が口にすることで生態系に影響することが懸念されています。
環境負荷に関する法律はすでに平成5年に定められており(環境基本法)、「環境への負荷」を「人の活動により環境に加えられる影響であって、環境の保全上の支障の原因となるおそれのあるものをいう」と定義されています。
様々なエコスタイル
エコスタイルには、次のような生活スタイルが例として挙げられます。

・夏の軽装勤務(クールビズ)
・適正な冷暖房の徹底
・3Rの実施

3Rとは、Reduce・Reuse・Recycleによるごみ減量化のことです。

・Reduce(リデュース/発生抑制)
ごみはモノを「作る」「売る」「使う」の各段階で発生します。それぞれの家庭でできるだけごみが出ない方法を選ぶことをリデュースと言います。例えば以前は洗剤を使い切ったらプラスチック容器ごと交換していましたが、今は詰め替え用の洗剤が売っています。レジ袋の有料化や無用な包装を断ることもリデュースの一環と言えます。

・Reuse(リユース/繰り返し利用)
最近は「マイ○○」というものが増えたと思います。出かけるときはマイボトル、買い物にはマイバッグなど、繰り返し使えるものを用意します。また、使わなくなった物はネットオークションやメルカリに出したり、リサイクルショップに売って再利用につなげます。壊れた家電製品もジャンク品として売れるかもしれません。

・Recycle(リサイクル/再利用)
昔はごみといえば渾然一体となって捨てられていましたが、現在では分別収集が進んでいます。プラスチック、新聞紙、ペットボトルなどは他の物に作り替えることが可能です。