ディンプルキー

ギザギザのない滑らかなキー
昔はドアの鍵と言えば「ギザギザした形状のもの」というイメージだったと思いますが、最近は滑らかなブレードに丸いくぼみが複数あるものが増えています。これは「ディンプルキー(ディンプルシリンダー錠)」と呼ばれるものです。ギザギザしたものは「ディスクキー」と総称されています。現在ディンプルキーのシェアは全体の3割。7割はまだディスクキーですが、将来は逆転するとも言われています。なぜなら、ディンプルキーはディスクキーの10倍近い防犯性能を有しているからです。2000年代前半にピッキングによる空き巣被害が広まる中、ディンプルキーは登場しました。
精密でピッキングに強い構造
ディンプルキーがなぜ防犯性能が高いかと言えば、その見た目とは裏腹にシリンダー内部が従来のものより複雑になっているからです。ディスクキーではシリンダー内のピンが上下にしかなかったのですが、ディンプルキーでは横や斜めにもピンが追加され、鍵のパターンが格段に増えました。U-9と呼ばれる一世代前の鍵のパターンは1億5000万通り以上でしたが、ディンプルキーでは100数億通り~3000億通りにも増えたと言われています。このため突破不可能な鍵であるとされ、合鍵を作ることすら困難だと話題になりました。また、ディスクキーよりはるかに精密なので、1ミリでもどこかがずれれば開かなくなる構造になっています。
日頃の空き巣対策が大事
かつては突破不可能とまで言われたディンプルキーですが、その後対応可能な器具が工夫されたことで、現在ではピッキングも可能となりました。また、合鍵作製を請け負う業者も増えています(ディンプルキー専用マシンが必要なため、作製費は数千円と割高です)。
注意すべきは「バンピング」という技法の普及です。これは「バンプキー」と呼ばれる特殊な鍵をシリンダー錠に差し込み、適当なもので叩けば開錠できてしまうというもの(バンプ=衝撃)。使う人間に特殊な技術がなくても開錠可能で、ディンプルキーにもバンピングに弱いものが存在します。早ければ数秒で開錠でき、錠に傷も残りません。
ただし、ロータリーディスクシリンダーやピッキングに弱いディスクシリンダーといった鍵は、逆にバンピングすることはできません。また、ピッキングは技術と工具さえあれば様々な鍵を開けられるのに対し、バンピングでは専用のバンプキーを特定の鍵穴に差し込まなければいけないという制限があります。
現在ではバンピング対策がなされているディンプルキーもあります。とは言え、熟練した腕の良い泥棒であれば開錠される可能性は常にあるので、日頃から空き巣に狙われないように対策をしておくようにしましょう。
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