「聞きコミ！大家さん」——"オンリーワン"の部屋づくり 洋服を選ぶように賃貸物件を選ぶ

今回の「聞きコミ！大家さん」は、「この部屋だから決めました」という入居者を求めて、部屋づくりをしている田中オーナーが所有する『アール高槻』。オーナーと職人の信頼から生まれたオールドアメリカンな部屋をご紹介します。（取材／桑原 麻巳・文／嶋田 尚子）

オーナーと職人 信頼関係があってこその物件

大阪府高槻市にある『アール高槻』の1室は、アメリカ・ニューヨークにある「ブルックリン」が発祥と言われる「ブルックリンスタイル」な部屋！　工業的（インダストリアル）な雰囲気が漂う、オールドアメリカンな部屋になります。

田中オーナーは、万人受けしなくてもいい、「この部屋だから決めました」——そんな人が入居することを楽しみにしているそうです。

田中オーナー（左）と職人の長町（ながまち）さん（右）

田中オーナーと長町（ながまち）さんは、あるセミナーで出会ったとのこと。お互いを信頼し合い、田中オーナーはリノベーションの全てを長町さんに任せているそうです。

長町さんのインスピレーションで今回の部屋もでき上がったそうですよ。

田中オーナーは、いつもどんな部屋になるのか楽しみにしているそうです。たまに請求額にびっくりすることもあるんだとか……。長町さんを信頼されて、全て任せているのですね。今回の部屋も、長町さんのインスピレーションで仕上がった自慢の部屋だそうです。

オールドアメリカンな室内

長町さんはこちらの部屋をリノベーションするとき、ラティスフェンス（木製の柵）を建具に選んだことから、「この部屋はオールドアメリカン風にしよう」と思いついたそうです。

ラティスフェンスの建具を使った室内

リノベーション前は、冷蔵庫を置くいい場所がなかったキッチンですが、L字型にしたことで冷蔵庫もすっきり置けるようにしました。

おしゃれなだけではなく、シンク横の台が伸びるようになっていたり、上部に吊り棚を設置するなど、日々の生活もしやすいように考えられています。鉄骨でつくられた吊り棚は、知り合いの屋根屋さんに頼んでつくってもらったそうです。

おしゃれで使いやすいキッチン（左）　鉄骨でつくられた吊り棚（右）

カフェにありそうなこちらの空間。こんなカウンターならテレワークもはかどりそうですね。Zoomなどのオンライン会議はもちろん、動画配信をされている人にも嬉しいスペースですよね。

落ち着くカウンタースペース

和室だった居室は、まるで、撮影スタジオのような洋室に。元々あった間接照明を利用して、壁の凹凸感が出るようにクロス貼りではなく漆喰で仕上げたそうです。

間接照明がおしゃれな居室

そして、“リアルドンキーコング”のように運んできたという（笑）“土管”。この部屋にピッタリなテーブルに様変わりしました。長い間バーで使われていた樽だそうで、もたれても倒れない樽なんですって！　毎日食事をしたり、お酒も進みそうですね。

この部屋にぴったりな土管のテーブル

元々はよくある洗面台が設置されていた洗面スペース。「見た目がこの部屋には合わない！」と考えてリノベーションしたそうです。

イメージを合わせた洗面スペース

「私たちはチームで、大阪府高槻市にこんな面白い物件をつくっています。洋服を選ぶように賃貸の部屋を選べる、選択肢を設けられるように、ということをモットーに部屋づくりをしています。『なんか面白い物件ないかな？ なんか楽しい物件ないかな？』と思ったら私たちの物件をぜひ見に来てください」（田中オーナー）

笑顔で入居希望者を迎える田中オーナー

このブルックリンスタイルの部屋以外にも、いろいろなタイプの部屋を仲間たちと一緒につくっているそうです。“オンリーワン”の部屋を探している人は必見！　ウチコミ！なら、こんなステキな部屋が見つかるかもしれません。

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