花粉症対策 6つのポイント (1/3ページ)
加藤 美奈子
2020/02/27
イメージ/123RF
住環境の改善でアレルギー対策
本連載では環境アレルギー対策の中で、特に住環境を改善することで、人々のさらなる健康を、そしてより快適な生活を促進する方法を解説していきます。
環境アレルギーとは、環境由来で起こる、アレルギーやシックハウス症候群などのことです。造語ではありますが、最近は医療関係者も使う言葉になっています。この場合、後天性のアレルギーを指し、皮膚、口、呼吸から異物が体の中に入り続けることで症状が出るものです。
大人は空気を1日約15㎏吸い、食物を約1㎏摂り、水を2㎏程度飲んでいるといわれています。そして1日24時間のうち、室内空間で過ごすのは約90%といわれています。
皆さん、想像してみてください。
朝起きて、車や電車を使って会社に行き、社内で過ごしたり社外でもどこかの室内にとどまったり、そして帰りには居酒屋に寄り、また交通機関を使って帰宅し、睡眠をとる。このような生活リズムを考えると、いかに室内で過ごす時間が長いかということが分かります。
こうした状況を想像していただき、その中で様々な環境アレルギーについてのお話をします。今回は、「花粉症の症状を低減する住環境の過ごし方」についてです。
東京都健康安全研究センター「花粉症患者実態調査 平成28年度(2016年)」によると、都全体(あきる野市・調布市・大田区)のスギ花粉推定有病率は48.8%と高い数値を示していることからも、花粉症に悩まれている方がいかに多いかが分かります。
この記事を書いた人
春日井環境アレルギー対策センター 代表
子どもがアレルギー起因の喘息で入退院を繰り返した経験から、2011年にアレルギーをもつ子どもの育児をサポートする任意団体を設立。2018年、春日井環境アレルギー対策センターを設立し、健康住宅建築や既存建築物の空気質測定、室内空気環境品質検査認証などを中心に事業展開。アレルギー患者を一人でも減らすべく日々活動している。資格:看護師、環境アレルギーアドバイザー、シックハウス診断士