管理費

分譲マンション

分譲マンションでも賃貸物件でも、住むためには管理費（共益費）が発生します。
分譲マンションにおいては、入居後に次の費用が毎月かかるのが一般的です。

住宅ローンの返済
管理費
修繕積立金

このうち、管理費はマンションのエントランスホールやエレベーター、駐車場などの管理に用いられる費用です。他にも、管理員やコンシェルジュなどの人件費、清掃業務費、植栽の管理、共用部分の電気代や火災・地震保険料、電球の交換費用、警備会社の警備料金なども含まれます。基本的にはマンション全体で一括契約を結び、サービスを割安で利用することが多いようです。もちろん最終的には分譲マンションの所有者である区分所有者が支払うことになります。なお、分譲マンションの場合は管理規約が存在しますので、管理費についてもルールが定められています。

賃貸物件

一方、賃貸物件でも管理費が発生することがあります。使われる用途は分譲マンションとほぼ同じだと思われるでしょうが、実は分譲マンションとは決定的な違いがあります。賃貸物件では管理費・共益費が法的に明確ではないのです。つまり、用途や金額などは大家さんや管理会社などの裁量によって決められています。また、管理費・共益費についても法的な取り決めがないので、両者は同じ意味で使われていることが多いようです。
入居者としては、「管理費・共益費なんてなくして、家賃としてまとめて提示してくれた方がわかりやすいのに」と思うかもしれません。しかし、部屋を貸す側にとってはメリットもあるようです。例えば「家賃7万円」と「家賃6万8000円、管理費2000円」を比べた場合、「家賃6万～」の方が安い印象を与え、入居者を集めやすいという効果が挙げられます。入居者側としても、更新料が設定されている場合は「家賃2ヵ月分」などとなっていることが多かったり、契約金が安くなるというメリットもあります。

管理費はきちんと運用されているか

特に賃貸物件の場合は管理費・共益費の扱いが物件によって異なるので、入居する場合は契約書等を一度きちんと読んでおいた方が良いでしょう。もちろん貸す側も入居前に説明を尽くしておかないと、後でトラブルになる場合があります。
また、分譲マンションであれ賃貸物件であれ、できれば入居前に「きちんと掃除はされているか」「切れたまま放置されている電球はないか」といった管理費の使われ方までチェックしておきたいものです。高い管理費と見合うだけの管理がなされていなければ、入居を見送った方が良いでしょう。
（参考：Webサイト「Links」毎月のマンションの管理費～賃貸と分譲の違い）