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金融業界を揺るがす「太陽光ベンチャー」の倒産 ソーシャルレンディングの行く末はいかに(3/3ページ)

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事業性や担保価値が見えにくい案件には特に注意が必要

株式上場目前だった「急成長ベンチャー」で起きた今回の転落劇は、図らずもソーシャルレンディングというビジネスモデルそのものの難しさを世に知らしめた。ソーシャルレンディングは、少額投資・高利回りだが、元本保証ではない。融資先の情報開示も限定的なものにとどまる。

投資家は、高利回りにつられて高額な投資を募る大型プロジェクトや、事業性や担保価値が見づらい太陽光や再生可能エネルギーなどのハイリスク・ハイリターン案件に投資する場合、特に注意が必要だ。

そのため、信頼性が高い運営会社の利用が不可欠と言われてきたが、SBISLのような国内最大手かつ大手金融グループの子会社でこのようなことが起きてしまった。

今後、ソーシャルレンディングそのものへの信頼は回復することができるのか。投資家・金融機関双方で今回の事件を教訓にする必要があるだろう。

内藤 修/帝国データバンク 横浜支店情報部長

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