東京都(千代田区) 『神田一期屋 ICHIGO-YA』の驚愕土鍋 匠の手から生まれる「佐賀牛ステーキとうにの土鍋ご飯」(3/4ページ)
ねこやま大吉
2021/09/18
つくねが好きで好きでしょうがない小生にとって、これは外せない一品。
「げんこつつくね」
いかんですばい。この大きさ、匂い、色艶。メニュー品書き通り、グーチョキパーのグーと同じ大きさ。外はカリっと中はふっくらジューシー、溢れ出す肉汁。
歯ごたえある軟骨が食感をより楽しませてくれる。塩加減がまた絶妙。たまごとの相性も抜群によく、やっぱつくねは塩ばいね。
「牛すじ肉じゃが」
よく煮込まれてる牛すじ肉じゃが。すじ肉はとろけんばかりに仕上がっているのに、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんは、野菜本来の甘みと歯ごたえを残している。
甘辛い味付けは箸がとまらない。博多(らーめん)では替え玉が一般的だが、この肉じゃがも、思わず「替えすじ」したくなるような一品である。どんな調理・魔法をかけてるのやら。
箸を休めてると一期屋さんの店主と話をすることができた。やはり出身は九州だった。いろんな話で盛り上がる。ここにもいた職人、食の「匠」。
興味深かったのは最初に料理人を目指すと決めたのが、小学校4年生の時だったということ。お母さんが料理学校で使っていた包丁をもらい、その時すでに桂むきをやっていたというのだから驚きだ。国内ではホテルで総料理長を務め、海外でも総料理長を歴任し、今に至るという。極めるのはいつなのか……店主にゴールはないのだろう。
経験、場数を踏んでいる匠の話は尽きることはないのだが、世は、時短真っ只中。最後に一期屋さんイチ押し、〆の土鍋をガッツリ食らうことにした。
この記事を書いた人
編集者・ライター
長年出版業界に従事し、グルメからファッション、ペットまで幅広いジャンルの雑誌を手掛ける。全国地域活性事業の一環でご当地グルメを発掘中。趣味は街ネタ散歩とご当地食べ歩き。現在、猫の快適部屋を目指し日々こつこつ猫部屋を制作。mono MAGAZINE webにてキッチン家電取材中。https://www.monomagazine.com/author/w-31nekoyama/