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設備と残置物の違い 残置物を直すのは誰の責任?

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こんにちは。ながれだあかねです。
初期費用を節約したい場合、残置物であっても家電などが最初からついているのはメリットと感じる人もいます。ただ、年数がたっている古い家電の場合は、それを利用することで返って電気代が高くつく恐れもあるので注意が必要です。

そしてもし残置物が故障してしまった場合、だれが保証してくれるのでしょうか?今回は物件の設備と残置物についてご紹介します!

 

目次▼

❶物件の設備とはなに? 直す責任は誰にある?

❷残置物とは?入居者が使わなければ撤去してもいいの?

❸「残置物トラブル」を防ぐために確認すること

 

 

❶物件の設備とはなに?直す責任は誰にある?

 

 

物件の設備とは?

最初から住宅設備の一部としてあるもの。トイレ給水タンクやガスコンロや、換気扇など。

 

 

物件の設備が壊れた場合、修理する責任はだれにあるの?

大家さんは、入居者が住居内の設備を常に良好な状態で使用できるように維持する義務がある。

 

→すなわち物件の設備が故障したときは、大家さんが費用を負担して修繕しなければならない。

※修繕ができない場合は、同等品と交換しなければならない。ただし、入居者の過失で壊してしまった場合は、入居者が修繕か交換工事の費用を負担しなければならない。



❷残置物とは?入居者が使わなければ撤去してもいいの?

 

残置物(ざんちぶつ)とは?

不動産物件に居住していた人が、退去の際に残していった私物のこと。本来は、持ち主が処分するか引越し先へ持ち運ぶべきだが、大家さんに無断で置いていってしまうケースもある。また大家さんに許可を取ってから置いていくケースもある。置いて行かれたものを「残置物」と呼ぶ。

 

・・・たとえばエアコンが残置物だった場合

前の入居者の「残置物」のエアコンが故障した場合、エアコンは「設備」ではないことから、大家が費用を負担して修理する必要はないのだ。

=残置物が壊れたときの撤去費用・買い替え費用は、新しい入居者が負担することも多い。契約書や重要事項説明書に残置物の修理についての記載がある場合は、借主側に修理義務が発生するのだ。(ただし契約書に「付帯設備」として書かれているだけで、残置物の説明がなかった場合は、大家側に修理の負担義務が発生する。)

 

残置物がいらなくなったら、新しい入居者が撤去してもいいの?

 

→残置物が故障(あるいは要らなくても)勝手に廃棄してはいけない!

あくまで残置物の所有権は、入居者から大家さんに移動しているため、必ず大家さんに確認してから対応しよう。

 

 

❸「残置物トラブル」を防ぐために確認すること

 

 

契約前に残置物の有無を確認しよう!

お部屋にある物がすべて「設備」になっているかをチェック!

→もし残置物がある場合、それが故障した際は誰の負担で「処分・修理・買い換え」を行うのかをあらかじめ大家さんに確認しよう。

契約前に責任の所在を明確にすることで、事前に「残置物の撤去」などの交渉ができる。

 

 

残置物の年式や劣化状況を確認しよう!

残置物の年式や、問題なく使用ができるかを確認しておこう!家電の場合、最初に用意するコストは抑えられたとしても、設備が古い家電は、使っているとかえって光熱費が高くなる可能性がある。残置物の状態(耐用年数)を含めて確認し、お部屋を選ぶか検討しよう。

 

 
なにかと難しい説明が多い賃貸契約。その中で「残置物」について説明されても、聞きなれない言葉に頭がフリーズしてしまうかも。契約前に説明してもらえたらとてもわかりやすいのに・・・。


ウチコミ!なら、契約前でも大家さんに質問や相談がチャットで行うことができます。契約などの専門的な回答が欲しければ、エージェント(契約を担当する不動産会社)にも質問することができますよ。


チャット形式なので、やりとりした文面は記録に残ります。自分のペースで読めるので、口頭で説明されるより理解しやすいんです。

(絵・文/ながれだあかね)

 
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