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崩れた部屋に閉じ込められても、そばに家族はいない…賃貸一人暮らしの「防災」心得(2/2ページ)

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高層階での備蓄は「エレベーター停止」を想定のうえで

低層階に住む人はまだよいとして、マンションの5階や6階、それ以上……と、すなわち高層階に暮らす一人暮らしの人の場合、災害用の備蓄に関しては、エレベーターが動かなくなったケースを想定しておくことが欠かせない。

本命となるのは、ズバリ「水」だ。被災によって水道が停まり、給水車が出動、水を貰いにいかなければならなくなったとして、これを階段を使って運び上げるのは、高層階では大変な重労働となる。それによる余計なケガなども決してしたくない。

なので、せめて平たい場所だけでも楽ができるよう、キャスター付きのタンクを準備するなど、できる限りの対策がおすすめだ。

そのほか、缶詰のような重い食糧を運ぶのでも、一人暮らしの場合、頼れるのは基本自分しかいない。よって、普段からの食料等の備蓄は、水をはじめ重いものを優先して行っておくのがよりよい選択となる。

家族には避難所がどこかも知らせておこう

特に若い学生などが一人暮らしをしていて、その地域が大きな災害に見舞われ、電話が通じなくなるなどした場合、実家の家族は大変な心配をすることになる。

被災した本人はケガなく元気なのに、そのことを知らない親や祖父母が心労のあまり体調を崩したり、いてもたってもいられず未だ危険な状態の被災地に足を踏み入れたりしないよう、事前にケアしておくことが肝心だ。

そのため、災害用伝言ダイヤルや、インターネットの災害用伝言版、さらにはSNSでの連絡方法など、いざというときの連絡手段について、普段から家族で打ち合わせをしておくのが望ましい。

さらにその際は、被災時に駆け込むことになる避難所の場所や名前、想定される避難経路など、互いに把握しておけば、双方より安心を得られるだろう。

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この記事を書いた人

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賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室

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