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要注意 引っ越しで待っている危険な落とし穴とひと味違う? 4つのアドバイス(2/2ページ)

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3.「引っ越しうつ」をご存知?

引っ越しは、実は「うつ」の原因になることがある。「引っ越しうつ」あるいは「引っ越しブルー」などと呼ばれるものだ。引っ越しをきっかけに、その後、急に気持ちがふさぎ込み、夜眠れなくなったり、食欲・意欲の低下に襲われたりするケースがあることは、以前からよく知られている。

勝手知らない新たな環境、あれこれと忙しい転出・転入手続き、この件はいつまで、あれはいつまでと日々追われる諸々のスケジュール、ドッと体力を奪われる引っ越し作業……。引っ越しにともない、われわれの脳は、あらゆる情報を処理するためまさにフル稼働を強いられる。そのあと、糸が切れたように元気を失う人が出てくるというのも、おそらく無理のないことだろう。

では、こうした引っ越しうつに罹ってしまった場合、我々はどう対処したらよいのだろうか?

その答えについては、「しっかり睡眠をとる」「軽い運動を心掛ける」など、巷にはさまざまなアドバイスが溢れているが、ここでは引っ越し経験の豊富なあるベテランの声を紹介することにしよう。

「引っ越し先で、急に寂しくなり、気分が落ち込んでしまう……。私もよくそうなります。そんなとき、私がするのは、この前まで住んでいた街に戻ってみることなんです」

「色々な作業は一旦放り出し、電車に乗り、この前まで住んでいた街に戻り、散歩したり、買い物したりするんです。すると、『自分の帰る家はもうここにはないんだな~』と、寂しく感じながらも、なぜか心は落ち着いてきます。そのあと、引っ越し先に戻ったとき、不思議なんですが気分は明るくなっています。新しい街が私を優しく迎えてくれているような気がして、以降は寂しさが消えるのがいつものパターンです」

この方の場合、症状はホームシックに近いのだろうか? 遠くに引っ越した人にとってはやや難しい“治療法”だが、とりあえず参考までに。

4.引っ越しが決まったら、写真で思い出作りを

最後に、引っ越し経験が豊富で、なおかつ歩んできた人生も長いある方からの提案を紹介しよう。その方曰く――

「私の場合、引っ越しが決まったら、いま住んでいる部屋の中や、物件のエントランス、外観、近所の風景なんかを折にふれて写真に撮るんです。引っ越し準備を始めるその前に」

なぜなら……

「そんな日常の風景こそ、あとでものすごく懐かしい、大切な思い出になるものだからです」

旅行先のスナップよりも、イベントでの記念写真よりも、毎日目の前に見ていたいつもの風景こそが、あとから写真で見返した時に一番懐かしく感じられる……

そんなこれまでの経験が、以上を行う理由なのだそうだ。

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この記事を書いた人

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賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室

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