人気のフリーレント物件のウラ側 借りる際の3つの注意ポイント(2/4ページ)
賃貸幸せラボラトリー
2021/09/08
先方がそれを把握していれば、あとあとのトラブルを避けるため、ほぼ隠すことなく教えてくれるだろう(期待も込めてこう書いておく)。
もっとも、不動産会社にもオーナーから直接募集依頼を受けている会社や、そうでない会社、いくつか立場の違いがあるため、物件のことをどこまで詳しく知っているかについては差がある。
なので、もちろん内見の際も、あるいは物件広告を見る際も、ぼんやりとせず、物件の内外・周辺の状況にしっかりと目を配っておくことがやはり重要だ。
一例を紹介しよう。首都圏のある駅のエリアでその駅からやや遠ざかったところに横たわる、ある一本の“線”を跨いだ先ではいきなりフリーレント物件が増加する……といった場所がある。
なぜか? 当然気になるのはその「線」だが、正体は広い「道路」だ。
迂回を迫られる立地には注意が必要だ イメージ/©︎aniruto7o6・123RF
大型トラックが四六時中ひっきりなしに行き交う幹線道路で横断歩道がきわめて少ない。なので、ここを渡るためには場所によっては延々と歩いて迂回する必要がある。もしくは、歩道橋の利用を迫られやすい。加えて、その歩道橋も数が少ない。
そのため、この車で溢れる川のような道路がネックとなり、この道路を越えて駅から遠い場所では生活が一気に不便になってしまう。ゆえに、そこに建つ賃貸物件も必然、不人気となりやすく、いきおいフリーレントも設定されやすいというのが、このエリアの実情だ。
なお、こうした状況は内見の際、駅から実際に歩くことなく、不動産会社の車に乗せられて物件までを往復するのみだと大抵見逃しやすい。
地図をしっかりと眺めておくほか、グーグルのストリートビューも覗いておくと、あとからのビックリやガッカリを減らすことができるだろう。
この記事を書いた人
編集者・ライター
賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室