簡単ときめきDIY―― 色、柄豊富! 壁紙の上から貼って剥がせる輸入壁紙で気分一新(1/2ページ)
内村恵梨
2021/01/28
写真/匠アカデミージャパン
2021年が始まりましたが、コロナ渦の状況が続き、外出自粛が続いています。お家で過ごす時間が多い今だからこそ、気分が明るくなるお部屋作りをしてはいかがでしょうか。
今回は、現在の壁紙(ビニールクロス)の上からでも簡単に貼ることができ、きれいにはがして元に戻すこともできる、輸入壁紙DIYについてご紹介します。
輸入壁紙とは? 国産との違いは?
輸入壁紙というのは、文字通り海外から輸入している壁紙のことですが、イギリスやドイツ、オランダなどヨーロッパのものが比較的多く流通しています。
輸入壁紙の魅力は、なんといってもその豊富な色と柄です。
国産壁紙にはない、異国情緒のある柄や大胆な色や柄が多いため、インテリアの一部として印象の強い壁にすることができます。住宅でありながら、お店のようなおしゃれな空間や、非日常的な空間を演出することができるのです。
国産の壁紙との違いは、大きく2つあります。
1つ目は、材料の寸法です。国産の壁紙は、幅が約90㎝ですが、輸入壁紙は幅50㎝程で持ちやすく、DIY向きと言えます。
日本では壁紙の施工を含む内装工事はプロに頼むものという感覚が強いため、DIY仕様ではなく、日本の住宅に使われる寸法(寸:3.03cm/尺:30.3㎝/間:181.8㎝など)に合わせて作られています。
一方、欧米では昔から、塗装や壁紙もインテリアコーディネートの一部として自分たちで模様替えをすることも多いため、取り扱いやすい寸法になっています。
2つ目の違いは、材質です。住宅で使われている国産壁紙のほとんどは、表面がビニール素材、裏面が紙素材となっています。それに対し、輸入壁紙は不織布でできているものや、紙素材のものが主となります。
国産壁紙と輸入壁紙では幅に違いがある
気軽に壁の模様替えをする方法
貼った後でも元に戻せるようにしておきたい、賃貸だから原状回復しないといけない、などの場合は、現状のクロスの上から重ねて貼るのがおすすめです。
その際には、「スーパーフレスコイージー」のような、貼ってはがせる糊を使います。普通にクロス工事で使われる糊よりも粘着力が弱くなっています。
輸入壁紙には主に2種類あり、施工方法が少し異なります。
1. 不織布(フリース)素材の場合
化学繊維で作られおり、破れにくく強い材質です。この壁紙の場合は、壁側にローラーで糊を塗ってから貼ることができるため、床に広げて塗るなど準備の場所をとる必要がありません。
はがすときにも裏紙が残りにくく、きれいにはがすことができるので、貼ってはがせる糊を使った壁紙貼りの材料としては一番適しています。また、はがした後の壁紙は再利用することもできます。
2. 紙素材の場合
紙素材の壁紙は、国産の壁紙と同じく水に濡れると少し伸び、乾燥時に少し縮む性質があります。そのため、糊を壁紙側に塗り、10分程おいて壁紙と糊をなじませる時間をとる必要があります(オープンタイム)。
糊を塗った後は、糊の面通しを合わせてたたみ、乾かないようにオープンタイムをとります。
はがすときには裏紙が残りますが、霧吹きなどで残った裏紙を濡らせばきれいにはがれるため、原状回復も可能です。
紙素材の輸入壁紙に糊を塗る様子
この記事を書いた人
匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)
匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/