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いまさら聞けない「少額短期保険」の基本――保険会社との違い、保険金額、活用方法(2/3ページ)

平野 敦之平野 敦之

2021/09/08

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少額短期保険で取り扱っているはどんな保険?

このような制限があるなかでどのような保険の取り扱いがあるかというと、主に次の保険の取り扱いがあります。

・賃貸物件用の家財の火災保険
・保険期間1年の医療保険や生命保険など
・ペット保険
・その他費用を支払う保険

ユニークな保険を取り扱っているケースがあるといいましたが、スタンダードな保険が中心です。賃貸物件の家財の火災保険などは登録業者の半数が取り扱っています。次に生命保険や医療保険、がん保険などの保険です。

ペット保険は損害保険会社よりも取り扱い先が多く、ほとんどがペット保険専業です。

また、少額短期保険の特徴の一つは、生損保の兼営ができることです。既存の保険会社では、生命保険会社、損害保険会社で取り扱うことのできる保険商品が法律で定められていますが、少額短期保険では両方を兼ね備えた保険商品の取り扱いが可能です。

その一方で、ペット保険などのように一つの保険商品のみに特化した会社もあります。

20年には「ジャストインケース」という会社が保険料を後払い、保険金の支払いがあったら加入者で割り勘にするがん保険「わりかん保険」を発売して話題になりました。

900万円が上限になりますが、単体で加入できる建物や家財の地震等の補償に特化した保険、知的障がい・発達障がい・ダウン症など障害者向けの保険を取り扱うなど既存の保険になり商品を取り扱うケースもあります。

次ページ ▶︎ | 少額短期保険と保険会社の主な違いは? 

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この記事を書いた人

平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp

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