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政局相場に入った市場――総裁選絡みで低迷相場を一掃大転換も?(3/3ページ)

望月 純夫望月 純夫

2021/09/07

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コロナが収束し、インド株ファンドに注目が集まる

国内公募の追加株式投資信託(上場投信=ETFは除く)のうち、2020年の1年間に召還したファンドは363本と過去10年で一番多かった。

20年1月~21年8月17日に償還した573本を対象に償還時の基準価格を見てみると、首位はJPモルガン・アセット・マネジメントが運用する「JPMチャイナ・アクティブ・オープン」の8万4239円で20年12月に満期償還した。04年1月に1万口あたり1万円で運用をスタートしたので、基準価格は8倍以上になったことになる。

一方、基準価格の1万を割り込むファンドも167本あり、最も低いものは「資源ツインσファンド(通貨選択型)ブラジルレアルコース」で、予定信託期間前に繰り上げ償還をしている。

個人投資家の関心は、海外株式型投資信託で、国内外の債券投資の人気は芳しくない。

新興国債券型の過去1年(2021年7月末)の資金流入で資金流入がプラスとなったのは8本で、積み立て型の資金流入が支えていたようだ。運用成績は5%を超えるものが多いが、海外株式投信はそれ以上に好調で、投資家の関心は向かいづらくなっている。

世界の市場を見ると、インドの株式市場が上昇基調で最高値を更新中である。

新型コロナウイルスの感染動向が改善し、回復の期待が高まっている。イーストスプリング・インド株オープン、HSBCインド株オープン、高成長インド・中型株式ファンド等があり、NFインド株(1678)のETFも投資魅力がある。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたものです。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

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この記事を書いた人

コンサルタント、ラジオパーソナリティ

1971年慶應大学法学部卒、同年山一証券入社。1985年新本証券国際部入社、パリ駐在員事務所長を経て企業部にて新規公開企業の実務に携わる。 1998年退職後、コンサルタントとして独立。著書に『株をやさしく教えてくれる本(あさ出版)などがある。フジサンケイビジネスアイ株式初級講座、ラジオ日経の「株式宅配便」のパーソナリティを務める。

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