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賃貸で初期費用のクレジットカード払いが広がらない理由(2/3ページ)

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◎「クレジットカード・システムの相性の悪さ」とは・・・

先ほども少し触れましたが、契約時点にお金が揃わない事。一番の問題は、クレジットカードを利用する場合に「カード利用手数料」が発生する事です。

現在の賃貸業界では、賃貸住宅の契約をつかさどるのは9割方が「不動産仲介業者」です。不動産仲介業者は、賃貸住宅を仲介しても報酬は「家賃の1か月分」です。

その報酬から「クレジットカードの手数料」を負担するのは割に合わず出来ませんし、やる気はありません。現金で取引した場合には何の負担も無いのに、初期費用をクレジットカード払いの場合だけ負担が増える。ましてや、クレジットカードの手数料は「カード利用金額の3%〜5%」です。

賃貸住宅でクレジットカードを利用された場合、敷金・礼金・前家賃・火災保険料などを合計した金額が使われるのが一般的です。 すると、カード手数料は1万円近くなります。賃貸住宅の仲介手数料しか貰わない不動産会社が、負担しなければいけない金額とも思えない訳ですね。そしてクレジットカード業界の決まりがあります。

「クレジットカードの利用者に、この手数料を負担させる事は禁止」されています。クレジットカードの利用者がカード利用よりも現金利用の方が徳だと思えるような手数料の負担をさせる事がNGとされています。 つまり、差別的な取扱いです。

不動産業界では、契約金を全額受け取る貸主が「賃貸契約」を自ら結ぶわけではありません。この為、相性の悪さがあります。

以上のような理由から、クレジットカードの取扱いが異常に遅れていたわけです。

ウチコミ!では、クレジットカードで初期費用が払える物件もあります。対応している大家さんを探す

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この記事を書いた人

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