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改定が続く火災保険と地震保険

意外と見落としがちな火災保険見直し基本の基本(2/3ページ)

平野 敦之平野 敦之

2019/08/28

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火災保険の主な各社の改定内容

2019年10月からの主な火災保険の改定内容を以下になります。

・火災保険料率の改定
・築年数割引の対象拡大
・各社それぞれの補償内容の改定 など

改定の中心は火災保険の料率が変わるということです。同じ損保でも物件の所在地や構造、火災保険の目的(建物、家財など)によって改定幅は違いますし、値上げ・値下げいずれのケースもあるでしょう。とはいえ、一般的な全国平均での改定幅は、引上げとなるのが最近の傾向です。

何年か前からいくつかの損保が築年数の浅い物件に割引を適用してきました。導入している損保では、概ね新築から10年程度まで(もっと短いケースもあり)で、これ以降は割引が適用されませんでした。この割引範囲を15年などに拡大します。

また、各社自社の商品の細かい補償などを改定することもあるので、個別に確認するようにしてください。損保によっては、自社のHPに改定内容を掲載しているところもあります。別な日程で改正するケースもあるでしょうが、損保業界として改正の動きがあると考えてください。

直近の火災保険・地震保険の改定の動き

住まいの保険は、火災保険と加入している人(加入意向のある人も含む)は地震保険を一緒に考える必要があります。火災保険と地震保険はいずれも近年改定が続いており、前項平均での保険料は値上げの傾向です。

火災保険と地震保険で過去5年の間に行われた主な改定実施は次のとおりです。


一番下にある地震保険の3段階3回目の改定は、改定内容はすでに公表されていますが、時期についてはまだ明示されていません。ここで重要なことは、次のことを確認しておくことです。
・火災保険の契約日はいつか
・火災保険の満期日はいつか
・その間どのような改定があったか

火災保険の加入時期などは個々に違います。まずは現状の確認をすることが重要で、満期後に保険料が上がるのか下がるのか、具体的な数字を押さえておくことです。

次ページ ▶︎ | 火災改定に向けてどう対処するか 

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この記事を書いた人

平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp

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