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子どもファーストで面会拡充を実現——愛する気持ちは一緒だからできたこと(後編)(3/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2021/10/02

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——いま現在お相手とのコンタクト手段はどうされていますか?

調停時にショートメールと決めたので、直接やり取りしています。元妻も、野球をしている様子など子どもの一面を知りたいと思うので、なるべく自分から伝えるようにしています。

それから元妻の誕生日には、お花やスタバのギフトカードを子どもからのプレゼントとして渡しています。そのほか、ふるさと納税で取り寄せた果物を子どもに持たせたりしています。それは普通に受け取ってもらえますね。僕は調停中に自分の悪かった部分については手紙で渡したこともありましたし、今でも親として協力できることはしたいと思っているので、そういう自分の姿勢を示すことも大切だと思います。

——いま現在離婚を考えている方、離婚されてお子さんと会えない方、会わせていない方にメッセージをお願いします。

僕も調停中は毎日つらくて涙を流していました。でも今は別居前よりも幸せなんじゃないかと思うんです。離婚したことで心がリセットされて、とても穏やかな生活をすることができています。

また、やりたいこと、挑戦したいこともたくさん見つけることができました。

みなさん、それぞれの状況があると思いますが、相手から何かを奪うことを考えるのではなく、相手に与えることを考えてほしいです。最初は難しいかもしれません。でも自分が与える存在になることで、少しずつ、わだかまりが解けていくように思います。自分がそういう存在になるには、元気でエネルギッシュな生活を送ることも大切です。僕は運動をすることをお薦めします。いまは毎朝のランニングを日課にしています。朝陽を浴びることが大切だと気づき、そこから大きく好転した気がします。

また、せっかく自由な時間ができたのですからご家族、ご友人、サークルやコミュニティーの仲間との交流を楽しむこともおすすめです。「孤独」・「孤立」は身体への影響がよくないと感じるからです。

多くの方と交流することで、自分が笑顔になる機会も増えて、周りも笑顔になり、自分自身が癒された時間だったと感じています。そして、苦しいときは我慢せずに周りの人に相談に乗ってもらうことも大切と考えます。

「人は何者にでもなれる、いつからでも!」退路を断たれても「まだ自分にはできることがある」と自分を鼓舞し、周りからどのように思われても、自分の信念を貫きと通すことでみなさんにも幸せがきっと訪れると思っています。みんなで幸せになりますしょう!

 

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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