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「週末、田舎に行く時間なんてない!」という人へ

週末田舎暮らしを楽しむ時間をつくる仕事のルール・暮らしのルール(5/5ページ)

馬場未織馬場未織

2017/10/12

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<暮らしのルール3>むやみに悩まないようにする

「これは一体どういう意味だ…」「こういう伝え方をしちゃったけれど、誤解されてないかな…」と、日々の人間関係の細かい悩みは尽きませんよね。

それで仕事に手がつかなくなったり、長いことぼんやりしてしまったり。しかたのない話ですが、客観的に判断できないものや対処のしようがないことについては、意識的に悩みすぎないように努めます。

ちなみにわたしはそんなとき、野良仕事をしているときに出会う虫たちを思います。

みんな一生懸命生きて、死んでいく。自分もそう。つつがなく命が続いていることが大事で、あとはどうにかなるはず、と。

悩みのなかに没入してしまう自分を引きずり上げるのは大変ですが、「自分は、相手にとっては意外と小さい存在だったりするかも」などと自分を相対視すると、ふっと気が楽になったりします。

悩むのは人間の特権です。その上で、日常の細かい悩みとのつきあい方を学んでいくことも、大事だなあと思います。

スキマの時間をまとまった時間に

いかがでしょうか。

ずいぶんみっしりした、精度の高い暮らしだなあ、と、想像するだけで疲れてしまいそうですね。笑。

もちろんこれらを100%実現しているわけでは、まったくありません。すみません! しかも、そうしてできた時間の一部は、ソファに埋もれてぐうぐう寝る時間にもなっちゃったりしています。

ただ、1日24時間で1年365日は変わらないので、緩急をつけて暮らしながら、スキマの時間をまとまった時間に変えられるよう、なるべく心掛けています。

社会のなかで仕事をしていると、自分の都合だけで時間をどうこうできない局面もたくさんあるかと思います。ですが、「週末は田舎で暮らすなんて無理じゃないか」とぼんやり思っている理由を丁寧にほぐし、それを解決する方向で暮らしを変える試みを日々に散らしておくことで、存外無理な話でもなくなったりするものです。

また、たとえ週末田舎暮らしが叶わなくても、こうした習慣はあって悪いものではありません。自然と変わることはなくても、変えることはできるのだと、体が覚えていくのはいいものだなと思っています。

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この記事を書いた人

NPO法人南房総リパブリック理事長

1973年、東京都生まれ。1996年、日本女子大学卒業、1998年、同大学大学院修了後、千葉学建築計画事務所勤務を経て建築ライターへ。2014年、株式会社ウィードシード設立。 プライベートでは2007年より家族5人とネコ2匹、その他その時に飼う生きものを連れて「平日は東京で暮らし、週末は千葉県南房総市の里山で暮らす」という二地域居住を実践。東京と南房総を通算約250往復以上する暮らしのなかで、里山での子育てや里山環境の保全・活用、都市農村交流などを考えるようになり、2011年に農家や建築家、教育関係者、造園家、ウェブデザイナー、市役所公務員らと共に任意団体「南房総リパブリック」を設立し、2012年に法人化。現在はNPO法人南房総リパブリック理事長を務める。 メンバーと共に、親と子が一緒になって里山で自然体験学習をする「里山学校」、里山環境でヒト・コト・モノをつなげる拠点「三芳つくるハウス」の運営、南房総市の空き家調査などを手掛ける。 著書に『週末は田舎暮らし ~ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記~』(ダイヤモンド社)、『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』(共著・学芸出版社)など。

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